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【天井を上げるところ、下げるところ、適切な高さとは【天井高②】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
寒露 末候 蟋蟀(きりぎりす)戸に在り
来たれ、福徳!えびす講(戎講)
釣りと竿と鯛、ニコニコ笑顔がトレードマークの恵比寿さまは、商売繁盛の神さまです。
その恵比寿を祀(まつ)って福徳を願う行事が「えびす講」です。江戸時代に商家を中心に流行した一方、農村部では豊穣を祈る行事としても受け継いでいます。
恵比寿さまは出雲地方で行われる神さまたちの会議には出向かず、留守を預かるとされてきました。
今日、各地で行う恵比寿さまを祀る神社の「えびす講」は、留守居の神さまを慰めるためにはじめたそうです。
ごちそうやお酒のほか、一升枡(いっしょうます)に入れた小銭や財布などをお供えし、恵比寿さまに招福をお願いするならわしもあります。
・今日をたのしむ
【えびす講】
「恵比寿講」「戎講」「恵美須講」など書きあらわし方がさまざまあるように、開催日も10月20日、1月20日とまちまち。
今日のえびす講は「二十日えびす」とも。宝田恵比寿神社(東京都)周辺では漬け物を売る「べったら市」が立ちます。
【リサイクルの日】
10月20日を「ひとまわり、ふたまわり」と読む語呂合わせ。10月は3R(リデュース〈ゴミ削減〉・リユース(再使用〉・リサイクル〈再利用〉)の推進月間です。
【天井を上げるところ、下げるところ、適切な高さとは【天井高②】
前回は、【間取りの立体的思考!【天井高①】『天井高』の初回、第1回目
https://heiwadai.jp/rittaitekisikou/の話をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。
今回は、【天井を上げるところ、下げるところ、適切な高さとは【天井高②】のお話を、お伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【天井の高さ、教えます】
[階高はこれくらいがお奨め!]
〈1階の階高は?〉
・2,520mm(蹴上げ210mmの階段・12段分)
・2,500mm(蹴上げ200mmの階段・13段分)
階高は、一般的に2,700mm~2,900mmが多いと思いますが、2,600mm程度まで下げても、ほとんど問題はありません。最小高の決められているユニットバスでさえも十分納まるさサイズ(寸法)です。
[1階の床の高さ]
(地盤面+500~600mm)
住宅瑕疵担保責任保険や住宅金融支援機構の基準で基礎の高さを決めると、このようになります。デッキテラスなどを設けて地盤と床の高さを解消すると、庭との一体感が生まれ。「抜け」等の景観などにも影響します。
階高(かいだか)とは。
…1階の床面から2階の床面までの高さ。
【天井はここまで低くできる】
〈リビング・ダイニングの天井高〉
・2400mm
〈寝室の天井高〉
・2,200mm
〈水廻りの天井高・勾配天井の最低部〉
・2,000mm
天井の高さを一律2,400mmにするのは、主にマンションの基準に他なりません(東京23区の標準的なマンションは2,400mm平均はありませんが…)。寝室や水廻りはもう少し低めにしても全然構いません。むしろ天井高にメリハリがあったほうが肝心な部屋の開放感は得られます。
【天井高(てんじょうだか):床面から天井面までの高さ】
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【天井高を廊下の幅に置き換えると…】
天井高を下げると圧迫感が生じるような気がしますが、人の眼の高さから天井面までの高さを「廊下の幅」に置き換えてみると、一般的な天井高2,400mmのときは廊下の幅にずいぶん余裕があることが分かります。一時的に使用する場所であれば、もう少しコンパクトにしてもいいような気がします。
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【天井を上げるべき部屋、下げるべき部屋】
『LDは高目で、水廻りは低目がいいのです』
天井高にメリハリをつけるときの原則として、開放感を得たいリビングやダイニングの天井は高くする一方で、天井高に差があると、天井の低い部屋から高い部屋に移動したとき、天井が数値以上の高さに感じることができるのです。
『狭い部屋は高さで解消』
天井高の切り替えは、狭い家にも有効なのです。人は部屋の広さを空間全体の「体積」で感じるので、床面積が小さい部屋の圧迫感は天井を高くすると一気に解消されると言われているようですが、私はそうとばかりは言えないような気がします。天井高のメリハリが開放感には繋がるのではないかと思っています。
【軒の高さも低目がいい】
また、天井高だけではありません。軒の高さもなるべく抑えたほうが上品な外観に仕上がります。高い方がいいに決まってると言いたげなお屋敷はなんとも…です。目安としては2,000mm位がお奨めです。