「玄関の採光と換気は居室と同レベルを確保【玄関CASE 9】」（採光・換気）

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2022.11.30

今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

小雪　朔風葉を払う(さくふうはをはらう）

　みりんには、ふたつのみりんがあるのはご存知ですか❓

日本料理に欠かせない調味料の一つに、みりんがあります。調味料とはいえ、アルコール度数の高いお酒です。焼酎や米麹(こめこうじ）、蒸した餅米を発酵させたものを絞ってできあがります。

江戸時代はじめには、女性向けの甘いお酒として、流通するようになり、その後、調味料として活躍するようになりました。上品な甘みとコクを出してくれるだけでなく、アルコールや糖分が荷崩れを防ぎ、美しい照りを生み出します。

戦後に登場した「みりん風調味料」は、糖類や米、米麹などを用いてみりんの風味を再現したものです。アルコールは含まれません。そのため、みりんならアルコールを飛ばす必要のあるドレッシングやマリネ、酢の物といった料理で重宝します。

１１(いい）月３０（みりん）日の語呂合わせ。みりん風調味料に対し、アルコールを含むみりんは「本みりん】とも呼ばれます。

１９２６(大正１５）年の今日、日本ラグビーフットボール協会の前身となる日本ラグビー蹴球協会が設立されました。

高齢期に備え、生活設計に思いを巡らす日として制定、日付は「いいみらい」の語呂合わせから。

靴や傘など外から持ち込む水分もバカにならないのが玄関といえます。暗く湿りがちな空間になるため、必ず１か所以上の開口部を設置し、建築基準法で必要な居室と同じ採光面積A/７、換気面積A/20を確保できるように計画することをお奨めします。（A=床面積）。廊下などの連続した空間に窓を設置すると風が抜けて便利です。
玄関収納の仕様変更（トール型玄関ユニット→カウンター式玄関収納）や、設置場所を変更（外壁側→間仕切り側）することで、窓が付けやすくなります。靴の収納量は多過ぎても、少な過ぎてもいいことはありません。必要収納量と比較して十分な検討をお奨めします。

玄関ドアを採風タイプにしたり、採光や採風に有効な子扉や袖（３００ｍｍ程度）をつけることでも空気環境はずいぶん改善します。2面開口となるような位置に窓が設置できるとさらに効果的です。（ただし、最近では玄関から熱の逃げや侵入を防ぐ断熱玄関ドアも使われるようになっています。採風のために断熱がおろそかにならないような製品を選定することをお奨めします）

玄関を外部空間（中庭等）に隣接させたり、吹き抜けや天窓を設けるなどのプランニングの工夫も重要となりますので、十分な配慮が必要です。
天窓を設置する場合は、強すぎる日差しを考慮して北側にしましょう。南側に設置する場合は、シェードをつけて遮熱ガラスにするなど、配慮が必要です。もしくは、ハイサイドライトにすることをお奨めします。天窓やハイサイドライトは廃熱効果も高く、窓を南北につけた場合の
およそ4倍の通風量を得ることが可能だとされているようです。
北側にある玄関は特に暗くなりやすいので、吹き抜けをつくつなど、最高には十分に配慮しましょう。吹き抜けを玄関土間奥行より広くする（1.5ｍ以上）と、玄関ホールの奥まで明るく照らすことが可能となります。

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