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蓄熱暖房と防腐防蟻処理をしないことに拘る[環境を極める⑤]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

大寒 次候 水沢腹(みずさわあつ)く堅(かた)し

氷の芸術

「水沢腹(みずさわあつ)く堅(かた)し」。沢の流れも暑く堅い氷となる、という七十二候があらわす通り、寒さの厳しい地域の滝は凍ったまま。

この時季だからこそ見られる氷の芸術をたのしむイベントを各地で開催しています。凍結した滝を意味する『氷瀑(ひょうばく)』の名を冠するのは、北海道上川郡上川町の「氷瀑祭り」。

石狩川河川敷を会場に、巨大な氷像が立ち並びます。アイスクライミングの体験場や氷の滑り台で、大人も子どもも大はしゃぎです。

埼玉県秩父市では高さ10m・幅50mにも及ぶ「三十槌の氷柱(みそづちのつらら)」をライトアップ。自然がつくり出した氷のオブジェを堪能できます。

・今日をたのしむ
【昭和基地開設記念日】

氷の芸術どころか大地が氷に覆われる南極大陸。かの地で行うさまざまな科学観測の中枢となっている昭和基地は、1957(昭和32)年の昨日、一月二十九日に開設されました。

そのときの大変な苦労が、南極物語でも映像化されていました。昭和基地は、戦後復興を世界にアピールするものだったんですね。

子どものころは、
南極観測船宗谷が、お台場に展示してあるのを観て、なんでこんな船がこんなところに置いてあるのかと全然分からないで観てたんですよね。

そのもの自体よりもその裏にあるものが貴重なのだと思いました。
 サンデグジュベリの「星の王子さま」のようですね。

・季節をたのしむ
【ワカサギ】

氷上釣りが風物詩となっているワカサギは今が旬。産卵を控えたメスは特に美味で、天ぷらやフライがオススメ。表面がみずみずしく艶のあるものが新鮮だそうです。

ー旬の兆しー
【ふくらすずめ】

ふっくらと羽毛をまとった雀が電線にとまっています。
寒さが極まる頃、スズメは羽根の中にたっぷりと空気を入れて、厳しい
寒さを防ぎます。まるで忍法「断熱の術」のよう。

丸く愛らしい姿は厄をついばみ、福を呼ぶ縁起の良い鳥として
「福来雀(ふくらすずめ)」とも呼ばれています。

福が舞い込んでくるかもしれませんので、とくに極寒の日は見つけてみて下さいね。

 

蓄熱暖房と防腐防蟻処理をしないことに拘る[環境を極める⑤]

 

前回は【夏季の卓越風とコスパのいい高性能断熱材に拘る[環境を極める④]

 https://heiwadai.jp/takuetufuutorikomi/

というタイトルの内容でお伝えしました。

今回は環境シリーズの4話目【蓄熱暖房と防腐防蟻処理をしないことに拘る[環境を極める⑤]】をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。

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【防腐防蟻処理に化学薬剤を使わないことに拘(こだわ)る】

木の家づくりを始めてから、防腐防蟻剤(化学薬剤)を使わないようにしています。規制が強化され、毒性が弱くなったとはいえ健康面の影響を懸念するからに他なりません。

そこで※イラストのように、シロアリが生息する環境を薬剤以外の方法で壊したり、人体に無害の自然素材「ホウ酸」を主剤としたシロアリ忌避材を使用しています。まず第一に人が安心して暮らせる住環境を守ることを優先しています(イラストでは燃料用の炭を使用しています)。

とくに後者の自然素材であるホウ酸系の防蟻処理も徐々に普及してきましたので、工事価格が抑えられれば採用を検討してみることをお奨めします。住まいを建てるものとして住み手の健康や財産を守らなければならないのは当然のことだと思っています。

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【化学防蟻処理剤を使わない身体にやさしい設計施工】

※イラスト

①土台;気密パッキン

②炭敷き込み(300㎏程度)

③基礎断熱の部分に燃料用の隅を敷き込んでいます。30坪(およそ90m)程度の家で
 約300㎏程度利用し、防蟻効果と湿度調整などを期待しています。

④スタイロフォーム(断熱材)。厚さ50mm計910mm(1枚分使用)

⑤床下の耐圧盤蓄熱に利用します。床の冷え込みを防ぎながら乾燥による防蟻効果も期待 できます。

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【床下の基礎コンクリート蓄熱暖房に拘(こだわ)る!】

昔の家で見られた土壁は、熱容量が大きい素材です。蓄熱できる材料を用いた家は熱の出し入れが緩やかで、安定した室温を保つという大きな利点があります。

これから木造住宅を建てるなら、簡単に利用できる蓄熱体は床下のコンクリートです。床下は地面に接しているため、外からの温度を受けにくいという利点があります。外気に接した部分を断熱材で覆って気密性を高めれば、床下のコンクリートは室内側の蓄熱体に早変わり。

床下に蓄熱しながら暖房することができ、1日の温度変化の少ない家になります。ヨーロッパなどの寒い地域では、コンクリート内に劣化しにくいチューブなどを埋設して温水を流し、コンクリートに蓄熱する方式も大分以前から使われています。

太陽熱温水器で、その温水を流す方式も大変優れた蓄熱暖房といえます。

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【土壁の蓄熱性能をコンクリートで再現!】

⑥下記イラスト②の事例ではエアコンを熱源としていますが、太陽熱温水器やFFファンヒーター、ファンコイルユニットなど、いろいろな暖房器具が応用できます。

※イラスト②

⑦回転引手、両サイドホイトコ留め

⑧エアコンの温風を床下に送り、コンクリートに蓄熱します。コンクリートからの放射熱で、部屋の温度が保たれます。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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