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【トイレを化粧室にリノベする方法[トイレ③]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大雪 熊穴に蟄る(くまあなにこもる)
正月事始め(しょうがつことはじめ)
今日十二月十三日は
新年を連れてくる神さま・年神さまを家へお迎えする準備をはじめる日です。
昔は年神さまがやってくる目印となる門松に用いるための松を伐りにいったり、住まいの汚れを清める煤払(すすはらい)いを行いました。
煤払いは現在も各地の社寺で営まれるとともに、オレたちの暮らしのなかでは「大掃除」と名前を変え受け継がれています。
大掃除は仕事が一段落する年末休みになってから、というかたも多いとは思いますが、今日からえいやっと気合を入れて取り組んでみましょう。
半月以上かけて丁寧に家を清めていけば、年神様も大いに喜んでくれそうです。
・今日をたのしむ
【煤払い】
古(いにしえ)の人々は煤をはじめとする汚れやチリ、ホコリを丁寧に清めました。煤の発生する囲炉裏が一家の中心にあった歴史を伝える言葉です。
【大掃除の日】
一年で積もり積もった汚れを落として新年を迎えるため、大掃除を呼びかける一日。日付は正月事始めに由来します。
【双子の日】
1874(明治7)年の今日、「双生児・三つ子出産の場合は、前産を兄姉と定む」という法令が公布されました。それまではあとに生まれた子どもを兄姉とする地域もありました。
・季節をたのしむ
【キンカン】
中国を原産地とする柑橘類(かんきつるい)・キンカンは皮ごと食べられるのが特徴。その皮はビタミンCをはじめとするビタミン類を多く含んでいます。昔から粘膜の炎症を鎮める民間薬としても親しまれており、そのままはもちろん、砂糖漬けやハチミツ漬けが喉のイガイガを鎮めてくれます。
【トイレを化粧室にリノベする方法[トイレ③]】
前回はトイレの進化は特にめざましく、近年は〈狭くて暗いから〉から〈広くて明るいへ〉変化しています。家中で最も利用頻度が高い場所なので、明るさや消臭対策はきっちりしておきたい空間。というお話をさせて頂きました。今回は引き続き発展した便器を利用したリフォームについてお話したいと思います。
【パウダールーム(化粧室)へと変身するトイレ】
独立した洗面台を備えたトイレでは、身だしなみの確認やお化粧直しが可能です。このようなトイレを化粧室やパウダールームと呼びます。
【トイレの役割が変化してきた?】
最近の若者は、学校や社内のトイレで食事をするという衝撃的な事実を聞きました。理由は様々あるようですが、そもそもがトイレで食事なんて、私たちの世代では考えもつかない話だと思います。
トイレがそれだけ衛生的になったということなのでしょうか?
これまでは、トイレといえば家の中でも階段下の余った狭い場所やスペース。北側の暗い場所、西日の当たる灼熱地獄の場所につくるものと思われていました。それが今では、トイレの位置をきちんと確保した家づくりを計画するようになりつつあります。
最近では南側の最も日当たりの良いスペースをトイレにする家も見られます。その他にも広いスペースに洗面台を配置した、まるでホテルを思わせるトイレを依頼されるケースもあります。
もはやトイレは『狭い・暗い』ではなく、『広い・明るい』場所になってきているのです。
トイレはあまり長く居る場所ではないと思いますが、頻繁に利用する場所でもあります。部屋別の利用時間ではトイレが最も長いのかもしれません。トイレは用を足すだけのところ、という認識に変化が生まれ、これまでの常識は過去の遺物となりつつあるのかもしれません。
【化粧室があると快適な暮らしに】
そんな広くて明るいトイレは「パウダールーム」また「化粧室」などと呼ばれます。化粧室とは文字通り化粧をする部屋と思われがちですが、この場合は化粧もできる部屋というほうが的を射ているかもしれませんね。
①引き戸で間仕切りをしているので、普段は開けっ放しでも大丈夫(OK)
【個室内にパウダールーム)化粧室を設ける】
家の中にそんなスペースがあれば、朝、家族で取り合いになる洗面台がひとつ増えることになってしまいます。夜、家族の誰かが浴室を使っていても、気にせずに使える化粧室があると何かと便利です。
招待したママ友に「手を洗わせて」と言われた時にも、洗濯物を置いているサニタリーではなく、別の化粧室に案内できるため、来客の多い家にも最適といえます。(うーん、でもトイレの中にあるパウダールームに案内するのはって我々世代の日本人には抵抗感がありますけど…)
高齢者の部屋に化粧室を備えるのも、私としてはお奨めです。部屋を出ることなくトイレに行けることはもちろん、好きなときに手や顔を洗うこともできます。ゆったりとしたつくりのトイレは、それはもう高齢者には使い易いことだと思います。
その上、夜中にトイレに起きてしまったときにも寝室から即トイレに行けるのは寒い廊下を震えながら、はるばる歩いていくより遥かに安全といえます。
そんな、スペースはつくれないという家もあるでしょうが、実は工夫次第ではトイレを化粧室に様変わり(リノベ)させることも可能なのです。
【化粧室のつくり方(プランから考える)】
トイレを化粧室としてリノベした例を考えてみたいと思います。下図のように、当初のプランでは普通に造られたトイレも、近接している階段の仕様を変更することでスペースが生まれ、洗面台を設置して立派な化粧室に変身しました。
トイレの配置やトイレの近くの部屋を変更することで、あっという間に化粧室にアップグレードすることができるのです。
狭いトイレが決していけないわけではありませんが、広ければゆったり感も生まれますし、掃除もしやすくなります。トイレを用を足すだけの空間にせず、もっと多機能な部屋にしてみませんか?
[最初の平面プラン]
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[変更後の平面プラン]
【トイレをパウダールームに変えるリフォーム】
トイレを階段側にはねだしたプランに変えたことによって、パウダールーム(化粧室)に変身。小さな手洗い器を、顔も洗えるくらいの洗面器に変更して、化粧ミラーを設置してアップグレードさせた例です。
①洗面器にカウンター、化粧鏡も設置することで、女性の化粧直しも可能な空間に変身です。