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【家事の手間を減らしたかったら、たたむ収納から「つるす収納」へ】

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【家事の手間を減らしたかったら、たたむ収納から「つるす収納」へ】

【衣装ケースを使わずに吊るすと、洗濯後や衣替えの手間がぐっと減る!】

四季のある日本では季節ごとに衣替えがあります。いつものこととはいえ、大量の洋服を前にどこから手をつけていいかわからなくなる人も多いのでは? 実は、収納方法を工夫するだけで、そんな衣替えがぐっと手軽になります。

たたむ収納

   ↓

 

吊るす収納

【収納ケースを使わず、すべての洋服を“つるす”】

たたんだ洋服を収納する衣装ケースが、実は落とし穴のひとつ。
たくさんの衣類をケースに入れると、手前の物しか目につかず奥にある洋服の存在を忘れたり、たたみっぱなしでシワになったりといった問題が出てきます。
そこで提案したいのが“つるす収納” です。ハンガーや空間の使い方を工夫して、持っている洋服をすべてつるす方法です。

【衣替えは場所を入れ替えるだけ】

場所を移すだけ、衣替え

すべての衣類をつるしておけば、季節ごとの服を手に取りやすい場所へ掛け替えるだけで、面倒な衣替えが完了します。
着ない服を畳んで衣装ケースへ収納し、出した服をハンガーにかけ…といった手順が大幅に短縮できるのです。
衣装ケースに入れるのは、セーターやキャミソールなど、着られる季節が短かかったり、ハンガーに掛けておくと形が変わってしまうものだけで大丈夫です。

【洗濯した洋服を戻すのが簡単】

決められた場所に戻すというルールさえ守れば、いつも美しく整理されたクローゼットが保てます。仕事でぐったり疲れていても、酔っ払っていても、干してあったハンガーをそのままかけるだけなら手軽。
たたむのが面倒で、戻すのを後回しにすることもなくなります。

【ワードローブが見渡せるので、不要品がすぐにわかる】

ケースの中に隠れている洋服がないので、よく着る服や着ない服が自然にわかります。不要なものをその都度処分していけば、クローゼットはいつもすっきり。
“つるす収納”に切り替えてから、なんと1000枚あった洋服を100枚まで減らすことができた人もいるそうです。

【つるす収納で自由な時間ができる】

吊るす収納と自由な時間普段の収納方法を変えるだけで、洗濯物にかかる家事の時間と手間がぐっと効率的になります。
毎日十数分間も費やしてきた洋服を畳む作業や、一日がかりの衣替えも“つるす収納”ならもう必要ありません。
家事を効率化して浮いた時間を、好きなことにあてましょう。
収納の技術は、暮らしに潤いをあたえ、家族とのコミュニケーションにも役立つのです。

【つるす収納を成功させる、用途別ハンガーの上手な活用法】

次に、いざつるす収納に挑戦してもクローゼットが狭くて洋服がつるしきれなかったり、ハンガーにかけていた衣類が型崩れしたりするので困っている…そんな方へのアドバイスです。

1. 枚数が多い場合&前開きの服

ハンガーの厚み枚数が多い人は、とにかく薄いハンガーを使うのが鉄則。薄くて滑りにくい「マワハンガー」がおすすめです。
前開きのジャケットやカーディガン、薄手のトップスといった落ちやすい衣類も、しっかりと引っ掛けてくれます。

枚数が多い場合のハンガー

2. コートやジャケット

コート、ジャケット

シルエットを守りたい洋服は、肩先に幅があるハンガーをチョイスしましょう。
お店でスーツを購入したときに付いてくるものなどなら、肩のラインも崩れません。

3. Tシャツやカットソーなどのかぶりもの

前開きの洋服とは反対に、針金などの滑りやすいタイプを選ぶといいでしょう。かぶりものは襟ぐりがさほど開いていないため、滑りにくいハンガーを使うと取り外しに手間がかかってしまうのです。

4. スカートやショートパンツ

スカート、ショートパンツクリップでウエスト部分を留められるボトムス用のハンガーを使うのはもちろんですが、フックの首部分が短いものを選ぶのがポイント。ポールを二段構えにしている場合は特に、首が長いと、衣類の裾が床に触れてしまいます。

5. 長めのパンツ

長めのパンツロングレングスのパンツは、二つ折りにしてズボンハンガーにかけている人が多いはず。しわができやすい素材のパンツには、軸が太く、ウレタンなどで覆われているタイプがおすすめです。

ベルトやレギンス

6. ベルトやレギンス

小物類には、ポールに直接かけられるクリップハンガーが便利です。
すべてつるしてしまえば、ベルトやレギンスを丸めて入れる収納ケースも要りません。
「このスカートにはこのレギンス!」とコーディネートが決まっているなら、スカートをつったハンガーの首にまとめてかけておいてもよいですね。

クローゼットに2段目が作れる「ブランコハンガー」

ブランコハンガー
ブランコハンガーを使えば、2倍の洋服をつるすことも可能です。丈の短い衣類が多いなら、2段目が作れるこのアイテムは見逃せません。
既製品もありますが、ちょうどよいサイズが見つからなければ自分で作ってしまいましょう。
写真は直径2cm程度のポールを70~90cmのワイヤーでつっています。かけたい洋服の丈の長さを考えて、自由に高さを調節できるのが手作りのよいところです。
部品はすべてホームセンターで購入できます。

【親子すまいかた教室】

[住まいやまちのサイズ]

監修 千葉工業大学 橋本都子

【広さと高さの関係】

みなさんは、自分の部屋をもっていますか。その部屋は、どのくらいの広さでしょうか。また、天井の高さはどのくらいか知っていますか。日本では、部屋の大きさを畳の数で表すことが多く、6畳や、8畳などと答えますよね。ところが天井の高さまでちゃんと知っている人はめったにいません。部屋の大きさの感じ方は、床の広さと同じくらいに、天井の高さも大きく関わっています。

住まい方教室たとえば、正方形の部屋の一辺が5mで高さが2.4mとすると、体積が60立方mになります。一方同じ体積の部屋で、正方形の一辺が4mで高さが3.75mとすると、計算上の容積は同じですが天井の高い方が、部屋の大きさは大きく感じられます。天井の高い方は床面積が約10平方mも小さくなっているのに、不思議ですね。これは人が同じ距離を見る場合、正面よりも見上げる方が遠く感じるという特性があるからです。

このような空間の感じ方を利用することで、小さい部屋しかつくれないところでも天井を高くすることで、部屋を広く感じられるような工夫ができます。

【感じ方を応用した空間】

都会では、十分な広さがとれない場所に住まいを建てるとき、狭さをあまり感じさせないようにすることが大切です。とくに食事室や居間など、家族が集まってくつろぐ場所は、できるだけ広々と開放感のある部屋にしたいもの。そこ
で、近年では天井を高くして、縦方向に広がりをもたせる住宅が、たくさん建てられています。

さて、このような効果は学校にも利用されています。みなさんの学校には教室とつながったオープンスペースがありますか。自由な発想で、おしゃべりしたり、工作をしたり、みんなでゲームを楽しんだり、教室とは違った使い方をするスペースです。

教室では静かに先生のお話を聞いたり、本を読んだり、ものを考えたりできるように落ち着いた場所とし、オープンスペースは子どもたちがのびのびと動ける活動的な場所にします。そのためオープンスペースは教室より天井を高くすることがあります。開放感をもたせてオープンスペースに広がりをだす工夫をしているのです。

【身の回りの工夫】

広さの感じ方に影響する部分は、天井の高さだけではありません。窓の位置や大きさでもかなり違ってきます。窓は壁に穴を開け、外の景色を映しだします。これによって、人の視線は実際の壁を抜けて、その先まで見通すことになり、実際に壁に囲われた室内よりも広く感じます。窓が大きくたくさんある部屋に開放感があるのは、こうした理由によるものです。

みなさんの住まいの中で、広さの感じ方を工夫している場所はありませんか。高い場所に窓があるところは、もしここが壁だったらと想像してみてください。もし、狭いなぁと感じる部屋があったら、天井を高くしたり、高いことろに窓をつけたところを想像してみましょう。きっと、それまでとは違う空間が見えてきますよ。

今回は、このへんで失礼させていただきます。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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