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【たった40cmの増築で驚くほどの変身(使い易いキッチン④)】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小満 初候 蚕起きて桑を食う
ラブレターの日
いつの時代も、心震わせる恋愛は多くの人の関心事。好きな人に思いを伝えるラブレターも数多く残っています。
古代の人々のラブレターは、和歌だったんです。
7世紀から8世紀にかけて編纂(へんさん)された日本最古の和歌集『万葉集』は、半数以上が情熱的な恋の歌で占められているんですね。
識字率の上がった江戸時代には、歌や文章をしたためた恋文のやり取りが庶民にも広まりました。
この文章で嫌われないかな、気持ちが届くかな、と悩むのは今も昔も同じようです。
文例集が出版され、恋文を代理で書いてくれる代書屋も繁盛したそうです。代書屋ってこの時代から存在していたのですね。
・今日をたのしむ
【ラブレターの日】
5(こい)月23(ぶみ)日の語呂合わせと、1998(平成10)年の今日、映画『ラブ・レター』が公開されたことを記念して制定されました。
【キスの日】
こちらも映画初の記念日です。1946(昭和21)年の今日、『はたちの青春』が封切られ、邦画では初となるキスシーンが登場しました。
ほんの少し唇を合わせる程度でしたが、当時は大事件です。映画館は連日満員となったそうです。
【桜前線執着】
北海道の釧路や根室でエゾヤマザクラやチシマザクラが見頃を迎えます。3月に桜前線が北上をはじめてから2カ月あまり日本中を桜色に染める旅路が執着します。
・季節をたのしむ
【走り梅雨ー旬のことば】
空模様がぐずつきはじめています。
本格的な梅雨の前に、曇り空や雨が続くことを走り梅雨といいます。
【雨降り花】
雨の中美しく咲く花。その中には摘(つま)むと雨が降るという不思議な言い伝えがあります。
ヒルガオやシロツメクサ、ホタルブクロは雨降り花と呼ばれています。
【アゲハ蝶】
アゲハ蝶が優雅に空を舞いはじめます。
日本には10種以上が生息していますが、よく見かけるのは、黄色地に黒色模様の翅(はね)が美しいキアゲハ。
ユズをはじめとするミカン科の木に産卵することから、幼虫は「ユズ坊」と呼びます。
ー旬の魚介ー
【穴子】
夏の気配とともに、穴子の旬が始まりました。
甘辛いタレでふわっと炊き上げた煮穴子はさっぱりとした口当たりです。
【穴子の見分け方】
穴子の旬は5月下旬から8月にかけてです。
サクッと揚がった天ぷらも夏にはぴったり。
美味しい穴子は艶(ツヤ)があり色が濃く
斑点がはっきりしているものです。
僅(わず)か40cmの増築で驚くほどの変身(使い易いキッチン④)
前回ブログ→ システムキッチン選定基準(使い易いキッチン③)
https://heiwadai.jp/kittinnsenntei/
のお話をお伝えしました。(青字のタイトルタップするだけで前回記事に飛びます。なので、よかったらお読みください。
今回は(使い易いKにしたい)の第3回、【システムキッチン選定基準(望使い易いキッチン③)】というお題でお伝えしたいと思います。
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まずは、前回のお浚(さら)いを兼ねて(そのⅣから)お送りします。
【システムキッチンを選定する基準点】
年配の主婦の方には「若いころつくったキッチンが高すぎて、苦痛になってきた」という人もいました。作業しやすい高さが、昔と比べて10センチも低くなってしまったと言うのです。
原因のひとつは、もちろん「腰が屈んで慎重が低くなった」ことがあげられます。もうひとつは、なんと「若いころはかかとの高いスリッパを履いて家事をしていたのに、年齢とともにペタンコでなければ動きづらくなった」ことでした。
最近の若い人はかかとの高いスリッパを履いて調理などをしないとは思いますが、そのようなことも考えておく必要があるのかもしれません。
料理のスタイルは人それぞれ違います。ある奥さまから「なぜ立ったまま作業しなければならないの?」と聞かれて返答に詰まってしまったことがありました。確かに「私は椅子に座って調理したい」というなら、それでいいのだと思います。
ただし、その場合は腰掛けて作業することを想定した高さのキッチンセットを入れなければなりません。流し台の下に足が入るなどの工夫も必要ですし、実際、車椅子での生活を余儀なくされたご夫婦のキッチンでは、ご要望にお応えして座ったまま作業のできるキッチンのケースもありました。
要するに、デザインよりも、自分自身のスタイルに合ったものを選ぶことが優先順位の第一番目なのです。自分がやりたいように、好きなように、自分だけのキッチンセットを組み立てることが可能となるのも、システムキッチンの醍醐味なのです。
システムキッチンは、安いものではありませんので、数年から10年足らずで入れ替えるわけにはいきません。10年後、20年後の自分自身の変化までよく考え、見越して選ばなければならないものだと思います。
……………………………………………………(お浚いここまで)
【たった40cm広げただけで、キッチンが見事に使い易く変身】
実は、キッチンのリフォームが難しい理由はもう1つあります。日本の一般的な家庭では、大半のキッチンが狭く、そのわりに設備や家電製品が大変多いということです。
一時期、U字型キッチンなどが大変人気がありましたが、その代表だと思われます。できるだけ少ない動きで、合理的に設備を使えるように、しかもスペースを有効活用できるよう工夫された配置で、それなりに使い易いのですが致命的な欠点がありました。
Uの字の内側が狭いため1人しか入れないことです。U字型キッチンは主婦が1人で切り回す、ガードの堅い「主婦の城」だったわけです。旧態依然の悪しき習慣かもしれませんが‥‥。
その結果、困ったことが生じてきました。娘が成長して料理を覚えたがるようになったとき、母として自慢の味を伝えておきたいと思っても、それができない‥‥。二人並んでキッチンに立つと、身動きが取れなくなってしまうのです。
子どもに手が掛からなくなったので、たまには友だちを呼んで食事会などを開こうと思っても、いっしょにワイワイガヤガヤ料理するのはとても無理。釣り好きの旦那が釣った魚をさばきたいと言いだしても、隣に立って手伝うのも無理‥‥‥。
なんだかとてもつまらないキッチンに思えてくるではありませんか。当初は夢のキッチンを手に入れたと思っていたけど、実際はキッチンの愉しみなど何もできない幻想だったと。
やはりキッチンは、ある程度の広さがあり、開放的でなければならないと思います。なぜなら最低限必要な毎日の家族の食事を1人寂しくつくるだけの場所になってしまうからです。
かと言って、丸ごとつくり直すのには費用がいくらでも掛けられるわけではありません。ですが、丸ごとつくり直す必要はないのです。僅(わず)か60cm、いいえ40cm広げるだけでも、間違いなく使い易くなるのです。
上図のお宅のキッチンは、内部の幅(内法幅)が70cmしかありませんでした。いかにも狭苦しいキッチンです。(そうはいっても以前は大抵これくらいしかなったのですけどね。)
ところが、幸いにも台所の北側に小さな庭があり、90cm幅の余裕があるではありませんか。建物を調べると、古い建物だったせいか、その部分の壁に主要な構造柱は入っていませんでした。
そこで、このキッチンの壁を民法上抵触しないぎりぎりの線まで(実際には5cmほど足りなかったのですが、建築確認は取らずに勘弁してもらいました。)40cmだけ外へ出すことにしました。
その結果、キッチンの幅が70cmから110cmまで広がりました。たったこれだけのことで、驚くほど動きやすくなるのです。娘と並んで料理をしたとしても、もうリフォーム以前のように、いちいちぶつかることはありません。
たった幅40cmの増築ですが、その「40cm」がキッチン全体を見事に再生し、生かすことが可能となりました。
費用の目安
増築半坪 100万円
外壁解体補修 45万円
キッチン移動 35万円
配管設備 30万円
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合計 210万円