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[キッチン窓の前に吊戸棚は便利極まりなし!」 収納⑪]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
白露(はくろ)初候 草露白し(くさのつゆしろし)
二百二十日(にひゃくはつか)と秋の雨
立春から数えて220日目にあたる今日は、「二百二十日」です。二百十日(にひゃくとおか)と同様、日本人は昔から台風による被害を受けやすい厄日として警戒してきました。
いま頃からは秋の長雨をもたらす秋雨前線があらわれるため、大雨への備えも見直しておきましょう。
長雨というと梅雨(つゆ)時の6月や7月をイメージしますが、じつは9月の降雨量のほうが多い地域も珍しくありません。
秋の長雨は「秋霖(しゅうりん)」や「秋入梅(あきつゆいり)」「蕭雨(しょうう)」とも呼びます。「霖」は「長雨」、「蕭」は「もの寂しい」といった意味。たしかにしとしとと降る秋雨は、人々に寂しさを募らせます。
・今日をたのしむ
【二百二十日】
二百十日とともに江戸時代から知られるようになった雑節です。近年では二百二十日の1~2週間後に大型台風が上陸することが多いようです。
今月18日から25日ころまでは、とくに気をつけないといけないですね。
【警察相談の日】
生活の安全に関する不安や悩み事を相談できる警察相談専用電話のナンバーは「#9110」。
この電話番号と警察相談をPRするために制定されました。
日付は「#9110」に由来しています。
・季節をたのしむ
【サンマ】
8月末から9月にかけて、サンマの体脂肪率は20%を超えます。とくに北海道東沖や三陸沖で獲れるサンマは、豊富なエサを食べて脂たっぷり。皮はパリパリ、身はふっくらと仕上がるため、いまころに出回るサンマは塩焼きがオススメです。下アゴの先端が黄色いものを選ぶといいそうですよ。
今年、2020年は、残念なことに、サンマの大不漁で、一般人がまともに食べられるのは困難になっています。だんだん、いままで当たり前だと思われていたことが、できなくなっていく寂しさを感じます。
[キッチン窓の前に吊戸棚は便利極まりなし!」 収納⑪]
窓の前に吊戸棚をつくったH様邸では、窓からの光をせぎらないよう、背板を付けず、手前の扉も光を通すポリカーボネートを框で囲った仕様にしています。窓の近くだと結露など湿気の心配もあるため、もちろん棚の最下部はステンレス製パイプ棚にして通気性を確保しています。
【窓の前に吊り戸棚を付けてもいいんです】
窓に向かったキッチンは、明るくて気持ちいいのだけれど、収納が足りないので吊戸棚をつけたいのですが、どうしたらよいのでしょうか?ーという相談をよく受けることがあります。たくさん収納したいから吊戸棚が欲しいのだけれど、せっかくの窓を塞ぐのはもったいない、という分けです。
H様のキッチンをリフォームした際も、動線や効率を優先した結果、窓の前を塞いで吊戸棚を設置することになりました。ただ、窓を塞ぐことで暗くなってしまうのは仕方ないとも思えません。なんとかならないでしょうか?
そこで、戸棚の背板をつけないで、吊戸棚の扉に光を通すポリカーボネイト板を使うことを考えてみました。こうすることで、明るさの大半は損なわれずに、収納量もたっぷり確保できるのです。
窓の前にはものを置いてはいけないと思い込みがちですが、一所懸命考えることで、(ない頭なりに…)意外と簡単に明るさも収納量確保も両方得ることができ、思い込みの壁を乗り越えられました。
ちなみに、吊り戸棚の裏側に手を延ばせば、もちろん窓の開け締めも可能です。あまり知られていませんが、サッシのクレセント(引違いサッシの簡易錠)の位置は自由に変えることができるのです。(もちろん、上下だけですが…)
手を延ばせば届きやすい場所にクレセントを移動することで、防犯面も万全とまではいきませんが、ある程度は大丈夫ですね。
【玄関収納はマルチスペースに。野菜や酒類も一緒に収納。】
様邸の玄関収納。壁一面に造り付けた棚の一部だけ引き出し式にして、ペット(犬など…)の散歩用品や鍵などをしまえるようになっています。
日が当たらないスペースで、涼しい場所なので、野菜やワイン置き場としても活用できるように計画させて頂きました。傘などは邪魔にならない上の部分に吊るせるようにしてあります。
I様邸の玄関には、入るとすぐに壁一面の収納があります。幅が二間半(4m55cm)もある広めの収納で、扉は、開けたときに身体をよけたり邪魔(じゃま)にならない引き戸にしてあります。
左側の扉を開けた中には家族の靴が入っていますが、右の扉を開けると、収納内の上部に傘、下方に野菜とワインが収納されています。
今は一戸建てでも、マンションでも、気密性が高く全体が暖かい家が多くなっています。私も推奨しているので当然ですが、キッチンにも暖房が効いています。
しいて上げれば、涼しいのは玄関くらいです…(それでも、戸建ては玄関ドアも断熱ドアをお奨めしているのですが)。というのが定説となっています。
というわけで、【涼しい場所に保管すべきワインやお酒、野菜などは、玄関に置くのが最も適している】と考えたのです。
とはいえ、訪問されたお客様の目に触れると驚かれてしまいますので、扉のついた収納の中に入れることにしました。何でもかんでも玄関にしまうわけではなく、段ボール箱ひとつに入る程度で収めること。を基本としてお奨めさせていただきました。
マンションなどにある既存の収納や下駄箱を利用してリフォームをする場合でも、扉や引き戸をつけ、いざというときに隠せるようにしておくことをお奨めします。
右下のスペースには、浅めの引き出しを設けました。ここには、ペットの散歩用のリードやトイレセット、鍵、病院の診察券、折りたたみ傘などを収納。
外出時に必要なものから、お酒まで。I様邸の玄関は、たいへん便利な「マルチ収納空間」になっています。