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【壊すべきか、生かすべきか!のリフォーム!!】(間違いだらけのリフォーム③)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小暑(しょうしょ)末候 鷹乃学を習う(たかわざをならう)
浴衣をたのしむ
夏祭りや花火大会での浴衣姿は粋なもの。カラン、コロンと響く下駄の音と色とりどりの浴衣に気分も盛り上がります。
着物には季節に合わせたしきたりが存在しますが、遊び着にあたる浴衣にはいかめしい決まり事はありません。
しかしながら、夏場の着用が一般的。年に数度しか楽しめない装いだからこそ、きちんと手入れをして長持ちさせたいですよね。
浴衣は洗濯表示がついていれば自宅でも洗えますが、色落ちに注意しなければなりません。
のりづけをすれば、パリッと仕上がります。汗でピタッと肌に張り付いてしまい、余計暑く苦しくなってしまうのも避けられますよ。
もちろん浴衣には下駄がセットになってるのは若い人でも知ってることですが、その下駄は、固く絞った雑巾で汚れを拭き取り、陰干しにするそうです。
桐などで作られた本物の下駄なら、それだけで、一生モノです。
・今日をたのしむ
【げたの日】
「七寸七分」など、下駄の寸法に数字の「7」がよく使用され、下駄の足跡が漢字の「二」に似ていることから。7が2個で+足跡の2=7月22日ってことかな
【土用三郎】
夏の土用の初日は「土用太郎」、2日目は「土用次郎」、3日目の今日は「土用三郎」。かつては今日が晴れなら豊作、雨なら凶作とされました。
今日は朝からいい天気ですから、豊作ですね。何かいいことが起こりそうな気配を醸し出してますね。
【熊谷うちわ祭】
毎年7月19~23日の5日間、埼玉県熊谷市で斎行(さいこう)。同地に鎮座する八坂神社の祭礼です。
【壊すべきか、生かすべきか!のリフォーム!!】(間違いだらけのリフォーム③)
【増改築の落とし穴】(間違いだらけのリフォーム②)
【こんな家はリフォーム無理!!】
「すぐに建て替えなければならないほど老朽化しているわけではないけれど、あちこち傷んできたよね。手狭でメチャクチャ住みにくいし…。そろそろリフォームする時期なのかなぁ」
「だけど、増改築も、考えてる以上に費用が嵩(かさ)むそうだよ。今、増築して、何年か先にまた建て替えなんてことになったら無駄だよね~。どうせなら、この際いっそのこと思い切って建て替えるべきなのかなぁ……」
「でも、新築となるとやっぱり大変だよね。解体費用や基礎工事がもったいないと思う。できるだけ生かせるところはそのまま残して、リフォームするほうが経済的じゃないかなぁ。」
現在の住まいに不便や不満を感じつつも、「壊すべきか、生かすべきか…それが問題だ。」と迷っている方。
おっしゃる通り、その通りです。増改築リフォームならば、新築・建替えのおおよそ半分から3分の2の費用で可能です。しかも完成後は、ほとんど新築同様の佇(たたずま)いには変身します。
ただし、建物の状態や構造によっては、思い切ってというか、潔く壊して建替えたり、転居するほうが割安で得な場合も十分にあり得ますので細心の注意が必要となります。
まずは第一に、地盤が低い場合です。
建物の地盤が周囲の道路や隣地より低く、雨水が流れ込み、いつもじめじめしているような家では、基礎が割れたり、劣化して地盤沈下や不同沈下を起こしている場合があります。そのような場合では、いくらお金を掛けて上物を改造しても、はっきり言って無駄です。
足元から腐って、いつか崩れるのは目に見えています。その土地に住み続けるためには、まずは地盤強化や地盤の嵩上(かさあ)げに投資することが必要となります。無理してリフォームするより、家を壊して地盤を上げ、それから新築するほうが、おそらく遥かに経済的だと思います。
あるいはいっそのこと、土地ごと処分して別の土地に引っ越すという方法も安上がりの手だと思います。
第二は、粘土質で水はけの悪い土地です。
当然ながら、じめじめと湿気った状態で、水苔(ミズゴケ)や水草が生えていることがあります。周りに土盛りして手当したつもりでも、肝心の床下が水浸しになりかねません。いつか家が腐り始めるのは時間の問題です。
その際、基礎をつくり直すことは可能ではありますが、ジャッキで家ごと持ち上げて地盤改良や再度の盛り土工事が必要となりますので、莫大な工事費が掛かることは避けられないでしょう。
第三は、基礎の傷みが激しい家です。
ちょっと見ただけでは新築同然に見える家だったとしても、よく見ると、基礎のコンクリートがひび割れていたり、崩れていたり、帯状にコンクリートを打っただけの、建物全体を支える布基礎が捻(ね)じれて傾いている家さえありました。この場合は、やはり修理や補強にはかなりの費用が掛かることは明らかだと思います。
第四は、建物全体がかしいだり歪んでしまっている家です。
極端な例では、どこもかしこも斜めに傾いていて、水平のラインがまったく見つからない家も結構多いのです。当然ながら建具の建て付けが悪く、ドアはガタガタと音がするくらいだし、引き戸は開け閉て(たて)がストレスになるくらい大変です。
このような家を改修しようと思ったら、構造軸組から直さなければならないのが現実です。
第五はなんといってもシロアリの巣くった家です。
専門家が見ればすぐ分かりますが、建物本体の下半身を蝕まれてしまったら、修理はほとんど不可能といっても過言ではありません。なんとか修復可能な場合でも、簡単に一千万を越える費用が掛かってしまいます。もしかしたら、数千万でも…
最後に、高さのない家です。
一階の床が低くて地面すれすれだったり、二階までの階高が低いため一階の天井が低い場合などです。床が地面に近ければ家は湿気勝ちになりますし、天井が低ければ狭苦しくてうっとうしいと感じます。どちらの場合も、改造するのは大変だと思います。
「壊すべきか、生かすべきか」はかなり微妙な問題です。決断するにあたっては、これらの他にも法規制や人生設計の問題、ローンの事情など、考慮しなければならない要素が盛りだくさんです。
ところが、以上に挙げた6点は、問答無用のチェック・ポイントで必ず押さえておかなければなりません。これらに引っ掛かるような家は、迷うことなく建て直すことをお奨めします。