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助手席側乗降専用駐車場?!【バルコニー・外構 CASE 5】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

雨水(うすい)初候 土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)

おでんの日

2が並ぶ今日は「ふーふーふー」と息を吹きかけアツアツをいただく、おでんの日。

「おでん」という響きだけで心がほこほこになりますが、この名は豊作を願う歌舞である「田楽(でんがく)」に由来します。

室町時代、焼き豆腐に味噌を塗った料理が、白袴に上衣(じょうい)を着る田楽の衣装に見立てられ、「お田楽」の名になったそうです。

やがて「楽」が取れ、「お田」自体もお出汁で煮る、具材が変わるといったうつろいを経て、現在のものになりました。

焼き豆腐に味噌の「お田楽」は、いわゆる「田楽豆腐」。田楽豆腐とおでんが親戚だったことに、日本食の奥深さと歴史を感じますよね。

・今日という日を愉しむなら…

【ご当地おでん】

鶏ガラ、牛スジでとったスープと濃口醤油で具材を煮込み、青海苔や魚粉をかけていただく「静岡おでん」。

八丁味噌が香る名古屋の「味噌おでん」。

とろろ昆布をたっぷりかけていただく「富山おでん」など、その土地その土地に根ざした「ご当地おでん」があるのも、おでんの魅力。

ちなみに小麦粉でできた「ちくわぶ」は、東海以西ではお目にかからないおでん種だそうです。

【猫の日】

2月22日を猫の鳴き声「ニャン・ニャン・ニャン」と読んで、猫の日。

【二歳まいり】

旧暦2月22日は聖徳太子の忌日(きにち)。

それにちなみ四天王寺(大阪府)では、聖徳太子の道徳を偲ぶ(しの)二歳まいりを行います。

二歳の頃の太子をあらわした「南無仏太子二歳像」にお参りし、豊かな知恵を授けてもらいます。

 

助手席側乗降専用駐車場?!【バルコニー・外構 CASE 5】

 

今回は、いつものお母さんが初めて、ご主人を連れて相談にいらっしゃいました。今回はどんな相談事を持ってくるのでしょうか……愉しみです。

m(ママ)家を建てるとしたら、駐車スペースは何台にする?

p(パパ)今は仕事用の車が1台だけれど、家に軽自動車あるといいから、最低でも2台分だね。

m そうよね。わたし用の駐車スペースは止めやすくしてよね。

p 駐車の方法ってことだね。縦に2台だと前の車を出したり、出庫した後に入れ直したりしなければならないし、そうかといって建物に平行に止める縦列駐車は難しそうだしね。

やっぱり、普通に直角に2台並列駐車できるのがいいかな。

m 間取りPLAN Aの駐車スペースはどう?L字型にしているけれど、軽自動車の出入りが難しそうだね。自動車を置くとアプローチが狭くなるのも気になるところだし…

p カーポートを付けると、その下を通って家に入ることになるし、それにこのままでは2台とも助手席からしか乗り降りできないできないしね。

m カーポートは建築面積に入ってしまうから、都市部では法律上難しいっていってたよ。無視して設置してる家が大部分みたいらしいけどね。

それに助手席からしか、乗り降りできないのはストレスたまり過ぎだよね。間取りPLAN Bはどうなんだろう?幅が5mもあるから素人目には問題なさそうに見えるけど…。

m&p 間取りを考える際は、車の止め方や自転車置き場も考慮しておかないといけないってことだね。後で簡単に広げるわけにはいかないからね。

×【間取りPLAN A】

間取りPLAN A

①この配置では、運転席から乗り降り不可能。また、助手席側でさえも自転車を止めた場合、アプローチ幅がかなり狭くなり、圧迫感がある。

②運転席から乗り降り不可能なのはもとより、先にもう一台の車が止まっていると出し入れ困難。

。。。。。。。。。。。。。。

×【間取りPLAN B】

間取りPLAN B

① 普通自動車2台ではかなり厳しい駐車場幅(実有効幅員4,800mm程度)

② この駐車場幅員に境界ブロックを設置した場合、実際150mm程度狭くなる。

③真っ直ぐなアプローチでは、玄関を開けた場合、外から素通しで家の中が見えてしまうのと、意匠的にも能がないので変化が欲しい。

・・・・・・・・・・・・

【解決策・処方箋】

【縦列駐車時(平行駐車)の標準奥行き最少で2.2m標準で2.7m】

一家に車を2台以上所有することがあたりまえとなり、間取りを作成する際も、それが前提となってきました。狭いと出し入れしづらく、広い分にはいいのですが、広過ぎるともったいないというか、そんな余裕があれば苦労しないというところでしょうか。

自動車の種類や、大きさ、使い方によって駐車スペースの形態は様々に考えられます。

間取りPLAN Aはどうでしょうかあ?方向転換駐車(直角駐車)の幅3.6mで奥行き5.94m。縦列駐車(平行駐車)の幅8mで奥行き2.3mとなります。個々には問題なさそうですが、①赤 2台とも運転席から乗り降りできない。

②どちらか1台でも普通自動車があると、軽自動車のほうが出し入れ困難。

③普通自動車にカーポートを取り付けるとその下が玄関アプローチとなってしまい大変見栄えが悪くなるなどの課題が浮き彫りとなります。

では、間取りPLAN Bはどうでしょうか?幅員5m、奥行き5.5mの駐車スペースとなっていますが、境界ブロックの設置や外壁厚などで実際は20cm以上幅が狭くなると想定されます。

すると、有効幅で4,8mとなってしまいますが、それで大丈夫でしょうか?

では、それぞれの課題を下図に沿って考えてみると、間取りPLAN Aの課題①は普通自動車は右に寄せれば解決しますが、それでは軽自動車のほうが駐車不可能となってしまいます。

課題②は、L字型駐車の基本寸法は幅員8mで、方向転換(直角)駐車側奥行きも8m必要となるので、絶対的に寸法が不足しています。課題③は玄関前だけでなく、リビング前への設置もできれば避けたいところです。

間取りPLANBですが、普通自動車2台の並列駐車時の推奨幅員は5.4mとなっています。0.6m不足しています。たとえ、助手席から乗り降りしないとしても0.3m不足しています。

普通自動車2台では余裕がないため、1台は軽自動車が前提となりそうです。

このように、駐車スペース等の外部空間に無理がある事例が大変多く見受けられます。特に分譲住宅(建売物件)などでは、車の出し入れの度に命を擦り減らしそう(笑)と街なかでみる度に大変気になってしまいます。

ストレス無いように使いやすくリフォームしようと思っても、家の間取りや配置も変更する必要があり、それはほぼ不可能だと思います。

間取り作成時には駐車スペースもその一部と考え、同時か、それよりも先に使い勝手とそれに必要な寸法を確保する必要があるのです。

【駐車スペースの基本サイズ】

駐車スペースのセオリー寸法

駐車スペースのセオリー寸法

左側
①アプローチとして利用
②自転車で通る
③乗り降りする(車のドアを全開できる寸法)
後ろ側
④アプローチとして利用
⑤乗り降りする
右側
⑥乗り降りしない
⑦乗り降りする

 

【方向転換(直角)駐車の場合】

①それぞれ助手席からも乗り降りできる幅
 奥行きはトランクの利用、門扉(カーゲート)の設置の有無などを考慮して決める

直角駐車の場合

直角駐車の場合

【縦列(平行)駐車の場合】

縦列駐車の場合

縦列駐車(道路に対して平行)の場合

①道路からの乗り降りは推奨に値しないが、最少寸法として考える

②運転席が塀や建物側の寸法例

【2台L型駐車の場合】

L型駐車の場合

L型駐車の場合

①方向転換(直角)駐車の奥行きを深くすることで、各々の車の出し入れがし易い

②縦列(平行)駐車の幅を広くすることで各々出し入れしやすい

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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