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駐車スペースのチェックポイント[外まわり6]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

穀雨 末候 牡丹華さく(ぼたんはなさく)

鯉のぼり

5月5日の端午の節句が近づき、各地の空で鯉のぼりが泳いでいます。

鯉のぼりは、戦国時代の幟(のぼり)がルーツ。江戸時代に入ると、「黄河にある急流“竜門”を昇った鯉は竜になる」

それにあやかろうと、子どもの立身出世を願う武士の家々が鯉のぼりを立てるようになりました。

住宅事情の変化により、大きな鯉のぼりを掲げる家庭は少なくなりましたが、たくさんの鯉のぼりをロープにつなぎ掲げる「鯉のぼり祭り」が増えています。

風を受けて泳ぐ鯉のぼりの群れは爽快そのもの。色、柄、大きさなどの個性も面白く、見ているだけで元気をもらえます。

オレの子どもの頃、庭に鯉のぼりを立ててもらったのですが、どうせなら東京で一番巨大な鯉のぼりということで、つくりました。

ところが、出来上がった鯉のぼりは、あまりにも重くなってしまい、どんな風が吹いても上がることはありませんでした。(笑)

・今日をたのしむ
【こいのぼりの里まつり】

群馬県館林市の鶴生田川(つるうたがわ)が舞台となる一大イベント。6千匹以上の鯉のぼりが空に泳ぎます。

【杖立(つえたて)鯉のぼり祭り】

1980(昭和55)年から続く、鯉のぼり祭りの元祖。湯煙のなかで舞う鯉のぼりは杖立温泉(熊本県)ならではです。

【泳げ鯉のぼり相模川】

相模川(神奈川県)の両岸にワイヤーを渡し、約1200匹の鯉のぼりをつなぎます。

・季節を愉しむ
【牡丹花咲く】

日中の日差しが増し、大輪(たいりん)の
牡丹の花が開き始めました。
牡丹の花が開いてゆくとともに、夏の気配が
近づいてくるようです。
高貴さを感じさせるこの花は、
やがて夏の訪れるころにはらはらと散ってゆきます。

【駐車スペースのチェックポイント[外まわり6]】

 

前回は【縁側に学ぶ、バルコニーを活用するための技術[外まわり5]

縁側に学ぶ、バルコニーを活用するための技術[外まわり5]

(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。

 

今回は【駐車スペースのチェックポイント[外まわり6]】をお伝えさせていただきます。

前回、外廻りのおさえておきたい重要な点を再度おさらいしておきたいと思います。

【快適な外まわりづくりのポイント】

□ 玄関は庇があるだけでも安心感が得られます。門扉から玄関のスペースに余裕があれば「エントランスガーデン」として演出する愉しみもあります。

□ 心地よい風や庭木の緑を眺めることができるかつての縁側のように、生活の中で十分に利用できるバルコニーづくりに挑戦してみることをお奨めします。

□ バルコニーをオープンエアのカフェのように愉しむのも十分ありだと思います!その際は外部からの目線を気にしなくてもいいように植栽なども工夫したいところです。

□ 外構は別途費用が必要になる場合があるので、計画段階から外構の予算も確保しておくことをお奨めします。

□ カースペースは車を入れることができればいいという分けではなく、屋根材、床面、床材、ドアの開閉スペース、将来にわたっての自家用車プランなども検討することをお奨めします。

【住まいの計画、設計段階で外構について検討する】

外構図の例

家を建てる際に、家の中だけに力を注ぎ過ぎて、外廻りを疎(おろそ)かにしがちです。外廻りは家ができてから考えがちです。ハウスメーカーなどでは外構を別扱いにしてしまうケースもあります。どちらかというとそのほうが多いかもしれません。

ですが、家というのは外構を含めて成り立っているものです。家づくりの計画段階から外構も含めて同時に検討し、予算も、きちんと確保しておくことをお奨めします。外構の中でも、庭付き一戸建ての醍醐味(だいごみ)は、敷地内に自家用車が置けることです。

では、そのカー(駐車)スペースを確保する際は、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか?

 

 

【外構図の例】

外構図とは、建物のまわりに何を置くかを記する図面のことです。カースペースの仕上げ材や植栽の位置、自転車置き場の有無なども示します。

 

 

 

【現在の自家用車だけを基準にして考えるのは危険です!】

人によって何を大事にするかは様々だとは思いますが、私なりに6つの注意する点を上げてみました。

まずは、

① 屋根を付けたいと思っている人への注意点です。屋根を付けると建築基準法上では建築面積に含まれてしまいます。また、街中でも地方でもよく見られるカースペースの屋根材はポリカーボネート材(※1)を使用していますが、これも地域によっては使えないことがあります。

この材料は不燃材として認定されていないため、建築基準法22条が該当する地域では使用することができません。不燃材にするには既製品では、難しいことが多いのです。(一部メーカーでは認定されているものもあります。ただし、認定されてるかどうかで、実際火事になった場合の類焼がどうかは分かりませんが…)

次は、

②車のドアを開けるスペースを十分確保しましょう。カースペースは車が入ればОKではないのです。車のドアの開け閉めスペースをきちんと確保する必要が不可欠です。最低でも50cmはほしいところです。

③床材や床面にも注意が必要です。一般的に床はコンクリートが多いのですが、コンクリートの場合は櫛引(くしびき)仕上げ(※2)にするなど、滑り難い仕上げにすることも重要です。

また、床に水溜(みずたまり)りができてしまうのはもっての外です。不便極まりないのです。床面はしっかり勾配を取って、水溜りができないようにするか、仕上げに浸透性アスファルト材などを使って水が溜まらないようにしなければなりません。

※1 ポリカーボネート……プラスチック製品の一種。アクリル樹脂などと同様に有機硝   子とも呼ばれます。

※2 櫛引仕上げ……字のごとくクシで引いたような形状の仕上げになる。この凹凸が滑   り止めになる。
カーポート写真

 

 

カースペースの屋根材はポリカーボネート材(プラスチック製品)になることが多い。不燃材として認定されていないため、一部の地域では使えないことがある。

 

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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