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《床下はエネルギーの宝庫》 自然の冷風は床下にひそむ〈住まいを考える②〉

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

芒種 次候 腐草蛍と為る(ふそうほたるとなる)

 

はじかみ

 

生姜を祀る神社 日本で唯一の、香辛料の神さまである波自加彌神(はじかみのかみ)を祀(まつ)る神社があります。石川県金沢市にある波自加彌神社です。社名と神名に冠された「はじかみ(薑)」とは生姜や山椒などを意味する古語で、毎年6月15日に「はじかみ大祭」を斎行(さいこう)します。

 

 

はじかみ大祭 奈良時代、波自加彌神(はじかみのかみ)が湧き上がらせた霊水「黄金清水(こがねしょうず)」によって干ばつを乗りきった人々が、自生していた生姜を供え感謝したのがはじまりとされる奇祭です。

 今はたくさんの根生姜に加え、全国の食品業者が生姜を用いた商品を奉納します。参拝者には黄金清水を使った「生姜湯」が振る舞われ、みなで無病息災を願います。

七十二候で芒種の次候は腐草蛍と為る(ふそうほたるとなる)、という不思議な名前の季節です。およそ六月十日から十五日ごろのことなんですね。 腐った草が蛍に生まれ変わるといった意味ですが、昔の人が作った暦とはいえ、ずいぶんファンタジックな季節ですね。

 

《床下はエネルギーの宝庫》 自然の冷風は床下にひそむ〈住まいを工夫するⅡ〉

 自然の冷風は床下にひそむ

 

 昔の家は、床下に余裕がある構造のため、通風に適していました。今でも神社仏閣の建物を見ると、高床になっていて、床下の風通しが良くなっています。ですから建物を湿度から守っています。もちろん、こうした構造の場合、通風によって湿気を避けると同時に室温を下げる効果もあるのです。特に傾斜地に家をつくる場合、あらかじめちちゅうの安定した温度を利用できるようにつくっておけば、夏の冷房対策の一助になるはずなのです。もちろん、冬には冷たい風をシャットアウトできるようにしておかなければなりません。さらに、地中をもう少し掘り下げ、外気温に左右されない安定した地中温度を利用すれば、冬には暖房にも使うことができます。これが地熱暖房なのです。

練馬の床下冷風

地中の温度は一年を通してほぼ一定(18℃前後)なので、夏は冷気、冬は暖気として利用できます。
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意外に不便な床下収納庫

床下収納庫

 実は、床下収納ほど使いにくいものはありません。私はよく床下収納は無用の長物になりかねないですよと説明するのですが、なぜか主婦は大好きです。一応付けて下さいといわれる方が大半なのです。ところが、先日、「20年間、使ったことがほとんどないので、潰して下さい」と言われました。数少ないご要望です。なぜ必要ないのかというと、人間が乗っても耐えられるだけの強い床が蓋として必要です。大半は蓋の縁が金属なので足触りが悪く、物の出し入れを屈んで膝をついてしなければならないので、出し入れが億劫になり、いつしか忘れ去られ死蔵庫に成り果ててしまいます。床下は比較的気温が低いため、ビールやワインなど冷やさなければならないものを貯蔵しておき、必要なときに冷蔵庫に入れるようにすると、早く冷えるので、省エネには向いている部分もあります。

 

《トップライトは中央に》

 

トップライト(ハイサイドライト)の功罪いろいろあります。一般に日照、採光に関しては一般窓の3倍といわれているだけに有効に違いはありません。ところが、あまり冷房を必要としない中央部の階段室や廊下などの暗くなる場所にトップライトを設置すると、常時、証明をつけなくても明るく快適です。

練馬区のハイサイド窓

トップライトは普通の窓のおよそ3倍の光を取り入れることができます。南向きのトップライトは冬にはいいのですが、夏は灼熱地獄に成りかねませんので、暑さ対策を十分に取る必要があります。

 

 

 

北側ハイサイド窓

※北向きにトップライトを設けると一年を通して均一な光を得られるのでおすすめです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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