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【住まいの計画の前に知っておかなければならない基本⑧】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
春分 初候 雀初めて巣くう(すずめはじめてすくう)
朧月夜(おぼろづきよ)
三日月、上弦の月(じょうげんのつき)、寝待月(ねまちづき)、立待月(たてまちづき)……。
日本には、美しい月の呼び名がたくさんあります。
電灯もネオンサインもなく、月の満ち欠けをもとにした旧暦で暮らしていた人々にとって、今以上に月光は明るく、頼もしかったからでしょう。
春の宵に浮かぶ、ぼんやりかすんだ「朧月(おぼろづき)」も美しい月の名前です。
「朧(おぼろ)」とは、夜に大気中のチリや水分で遠くの景色がかすむ自然現象のことなんですね。
同じものでも、日中は「霞(かすみ)」と表現します。やわらかく輪郭がにじんだお月様は、夜空の贈り物です。
部屋の灯りをそっと消して、春のお月見と洒落込みましょう。
・今日をたのしむ
【電気記念日】
日本ではじめて公の場で電灯がついたのが、1878(明治11)年の今日。
当時の人々にとって、点灯された灯りは目がくらむほど。「夜も日が出るという不夜城のようだった」と伝わります。
【朧月】
「菜の花畑に、入り日薄れ 見渡す山の端 霧ふかし」。『朧月夜』を歌った方も多いのではないでしょうか。
「朧月」は春の季語。神秘的なその姿は、古くから和歌や俳句の題材ともなってきました。
【花会式(はなえしき)】
今日から3月31日にかけて行う薬師寺(奈良県)の修二会(しゅにえ)は、色とりどり、10種類の造花を本尊の薬師如来供えることから、別名「花会式」と呼びます。国家繁栄と五穀豊穣を願う行事です。
・季節をたのしむ
「朧饅頭(おぼろまんじゅう)」
蒸しあげた饅頭の薄皮をむいたものが朧饅頭。茶道の一派である表千家では3月27日、利休忌の茶席でいただくならわしがあります。
【住まいの計画の前に知っておかなければならない基本⑧】
前回は「住まいの計画の前に知っておかなければならない基本⑦」で「メンテナンスのしやすい家」と【これからはユニバーサルデザインの家】についてお伝えさせていただきました。
今回は「~基本⑧」についてお伝えしたいと思います。 (←青字をタップすると、ブログに飛びます。)
【これからはユニバーサルデザインの家を考える】
◎建具の使い易さやスイッチの位置を考慮する。
照明器具のスイッチの位置は、小さな子どもや車椅子でも手が届く110~120cmの高さにします。もしくは、低めの位置にもう一か所スイッチを付けることをお奨めします。玄関、トイレ、廊下の照明は、人が居るときだけ点灯する人感センサー付き照明器具も思いの他便利なのでお奨めです。
ドアの取っ手は、レバーハンドルやバーハンドル型などが開けやすく、引き出しの取っ手も、子どもでも使い易い形やデザインのものを選びたいものです。大きな複層ガラスの窓など、かなり重量のあるサッシの開け閉めがお年寄りや子どもでもラクにできる取っ手などもユニバーサルデザインにはあります。
高齢者の場合は、大きさだけでなく、できるだけ目立つ色使うことも重要となります。コンセントの位置もスイッチとは逆に、通常よりやや高めの床から40cm程度の高さに設置してあると使い易いと思います。
また、廊下や階段に足下灯(あしもととう)を設置しておくと安全なだけでなく、安心感も感じますのでお奨めいたします。
※アドバイス
スイッチの高さを決めるときは、それが家具で隠れてしまわないよう、置き家具の高さや場所を確認いたしましょう。
【住宅性の表示制度について】
「住宅性能表示制度」とは、平成11年に定められました「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」の3本柱のひとつで、さまざまな住宅の性能を分かりやすく表現・表示することによって、良質な住宅を安心して取得できるような市場を形成するためにつくられた制度となっています。
- 1、住宅の性能(構造耐力、省エネルギー性、遮音性等)に関する表示の適正化を図るための共通ルール(表示・表現の方法、評価の方法の基準)を設け、消費者による住宅の性能の相互比較を可能にします。
- 2、住宅の性能に関する評価を客観的に行う、第三者機関を整備し、評価結果の信頼性を確保しなけれなりません。
- 3、住宅性能評価書に表示された住宅の性能は、契約内容とされることを原則とすることにより、表示された性能を実現する。(一般社団法人住宅性能評価・表示協会|hpより)
具体的な表示項目には、10分野32項目(新築の場合があります。ですが、中には相反する関係にある項目も含まれていますので、すべてが採光超級である必要がありません
また、高い等級を実現するためには費用も掛かり、バカにならないこともあります。そこで家族の希望にそって、重視すべき項目を決めることが注目するポイントになってきます。具体的には、次の10分野となっています。
① 地震などに対する強さ | (構造の安定) |
② 火災に対する安全性 | (火災時の安全) |
③ 柱や土台などの耐久性 | (劣化の軽減) |
④ 配管の清掃や補修のしやすさ、更新対策 | (維持管理・更新への配慮) |
⑤ 省エネルギー対策 | (温熱環境) |
⑥ シック対策・換気 | (空気環境) |
⑦ 窓の面積 | (光・視環境) |
⑧ 遮音対策 | (音環境) |
⑨ 高齢者や障害者への配慮 | (高齢者への配慮) |
⑩ 防犯対策 |
詳しくは住宅性能評価・表示協会のHPでご確認ください。