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ウォークインクロゼットを玄関からリビング間に[暮らしの要 収納④]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

清明 次候 鴻雁北へかえる(がんきたへかえる)

筍(たけのこ)と竹

先日お伝えした隠元禅師が伝えたともされる孟宗竹(もうそうちく)の根元から、筍(たけのこ)がひょっこり。

たけのこって考えてみれば竹冠に旬て書くんですね。まさに筍は旬を意味しているんですね。

旨味とほのかな甘味が魅力の筍は、春の味覚の王者です。

子どものころは、全然好きな食材ではなかったのですが、大人になってからは大好きになりました。

「一旬(いちしゅん)(10日間)で竹になる」と書く「筍」の字が示すように、その成長は目を見張るものがあります。

実際には30日ほどで筍から竹へと育ち、一日に1m以上伸びることもあるそうです。

三月中旬~五月にかけて爆発的に育ち、夏がはじまる頃には10~20mの高さになり成長をとめます。

やわらかく美味しい筍でいられるのは、土から顔を出すか出さないかのわずかな期間だけなんですよね。

今が旬の筍からみなぎる生命力をいただいておきましょうね。

・今日という一日を愉しむなら…

【雨後の筍】のように…」などとよく比喩に使われますよね。

乾燥を嫌う筍が雨上がりに次々と顔を出すことから、物事が相次いで起こる例えとしてこの言葉が生まれだそうです。

ニョキッと最初に顔を出すのがもっとも大変だといいます。筍は雨が降るのを地中で健気にも待っているのですね。

ニョキッと顔をだす一旬のなんと可愛いことか…。

【メートル法交付記念日】

1921(大正10)年の今日、長さの単位として「m」を使うことを定めました。建築関係の仕事をしてるオレは今だに尺貫法も併用しています。

【ガッツポーズの日】

1974(昭和49)年の今日、世界ライト級タイトルマッチでガッツ石松さんが逆転KO勝ち。

喜びで腕を上げたポーズが「ガッツポーズ」と呼ばれ、広まったんですね。

この逆転勝利の瞬間見てましたよ。完全に不利な状況から右フックが炸裂して逆転勝利に至ったのですが、「幻の右」とガッツ石松本人が命名していました。

偶然にあたったラッキーパンチのようにも見えましたけどね。

 

ウォークインクロゼットを玄関からリビング間に[暮らしの要 収納④]

 

衣類の収納の難しさは、【今日着た服】【また着る服】の収納を忘れがちだからです。これは、さまざまなリフォームを経験していると分かってくることだと思います。

衣類に関する収納というと、洗濯済み若しくはクリーニング済みの衣類のことばかりを考えてしまいます。ですが、コートやスーツは一度着ただけでクリーニングに出すことは大抵の場合無いですよね。

少なくとも私の場合はそうですし、私の周りでも同じ感覚です。Tシャツや下着類はすぐに選択するのが一般的だと思いますが、セーターやスカート、スラックスは、そうではないですよね。

実際のところ、毎日同じ服を着ることは少なく、多くの服は、クリーニングに出していなくても、洗濯されていなくても、【また着る】のが普通なのです。

では、これらの洗濯せずに何度か着る服をどうしたらよいのでしょうか?
たとえば、【また着る】の代表的な選手、冬のコートを考えてみましょう。

外から帰ってきたら、まずはリビングに行き、コートを脱いでソファの背などに掛け、バックを床に放り投げて、ホッとひと息…ということがよくあるパターンではないでしょうか

ちょっと置いておくだけ、あとで片付けよう、と思うのです。私の場合はまったくこの行動パターンが当てはまります。あとで片付けよう、と思っているのです。

思っているのですが、手を洗ったりお茶を飲んだり、ご飯の準備だ…(私の場合は食事が終わったあとの洗いものと片付け専門ですが…)お風呂だとやっているうちに忘れてしまうのです。

面倒なので次の日にそのまま着て出かけたり、いつの間にか脱いだコートやジャケットの上に別のコートやそれらが重なっていて、着たいときに見つからなかったりします。

若しくは…あるいは見つかったとしてもシワシワになっていて、そのまま着るわけにはいかなかったりと、いいことなんてひとつもありません。

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リフォーム前

  【リフォーム前】

リフォーム後

  【リフォーム後】

母娘2人暮らしのT様邸のマンションでは、南面にあった個室2部屋とLDKを大改装しました。個室を小さくした代わりに、玄関からリビングに行く途中に3畳ほどのウォークインクロゼット(ウォークスルークローゼット)を設けました。

帰宅後はまず、ここで着替えをしてからリビングに入ることができます。衣類の多い娘の個室からも直接入れるウォークスルークロゼット仕様となっています。

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それでは、コートをリビングに持ち込まないためにはどうすればよいのでしょうか?問題点が見つかりさえすれば、解決策は自(おの)ずと付いてきますね。

実際に私が思いついたのは、「玄関からリビングの間にウォークインクローゼットを設ければいい」ということです。問題点が浮き彫りになれば、誰にでも思いつくことです。

【玄関とリビングの間にクローゼットがあれば、帰ってきてすぐコートやジャケットなどの上着をハンガーに掛ける習慣が身につきます】

洋服はまずは、形崩れや汗が気になります。なので本当は一日休ませたほうがいいのですが、不思議なことにハンガーに掛けてしまうと、次の日にも続けて着ようとは思わないのです。

自分自身の中に、着る順番やローテーションができるようなのです。私の場合、それを知ってからは、下着以外のシャツなども毎日洗う必要はないと気が付き、シャツなどもハンガーに掛けておいてローテンションさせるようにしています。

母娘2人で暮らすT様邸のマンションには、収納スペースが少なく、そのためリビングに隣接する部屋がまるで楽屋というか衣装部屋のようになっていました。

そのため、リフォームする際、玄関からリビングに行く動線の途中に、ウォークスルークロゼットを計画したというわけです。廊下に面した入り口(引き戸)から入る他に、娘さんの部屋からも直接入れるように、2方向出入り口にしています。

ただの、ウォークインクローゼットに、ちょっとだけ上乗せして、ウォークスルークロゼットにしてあげれば、もっともっと、使い勝手が広がり便利になります。

この位置に収納があれば、コートや外出着をリビングに持ち込む必要がなくなるわけです。また、2人暮らしでもあるので広さとしても充分に取れていると思います。

衣服の他に日常生活で使用する道具などもしまう余裕があります。そのため衣装部屋のような部屋はなくなり、家の中全体がすっきりと片付くようになったことは言うまでもありません。

ところで、ウォークインクローゼットには2つのパターンがあるのです。1つは、クリーニング済みのものとこれから着る服、要するに【手入れ済みの衣服類】を収納するための部屋。

そして、もう1つは、手入れ済みの衣服類の収納のほかに、【「今日脱いで、また着る服」の置き場所を設けておくパターンがあります。帰宅後に脱いだ服は、クリーニングに出すか洗濯するか、もしくは、この新たに設けられた「また再度着る服」コーナーに吊るすかのいずれかになります。

洗濯済みの服や、しばらく着ない服は、正規の収納場所に戻します。また家族が多い場合は、ご夫婦の衣類と家族全員のコートだけはそこに置きます。そして子どもの衣服類はそれぞれの個室にしまうようにします。

等などアレンジすれば、少人数でも大家族でも用意する大きさ次第でどのようにも対応できる収納になると思いませんか?

どちらの場合も、バッグの置き場はつくったほうが間違いなく便利だといえると思います。当然、バッグの中身もクローゼットの中で入れ替えればよいのです。

入れ替えるのが面倒なので毎日同じという私のような人でも、場所が決まっていると意外や意外に便利でラクなものなのです。

ところで、注意したいのはクローゼット内の風通しなのです。日本の気候はだだでさえ高温多湿な上、1度着て外出した「また着る服」には、食べ物の匂いや汗がついていることも少なくないと思います。

衣服類には、当然ながら風を通すことが必要というか重要なのです。できれば、ウォークインクローゼットには窓を付けることをお奨めします。「また再度着る服」コーナーを窓の近くに設ければ、理想的だと思います。

 

Before-After

Before-After

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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