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【ユーティリティ(多目的室)】生活の知恵を使って有効利用!(63歳からのリフォーム⑯)
【ユーティリティ(多目的室)】生活の知恵を使って有効利用!(63歳からのリフォーム⑯)
今回は、独断と偏見で旧暦のお話はお休みせていただきます。
ユーティリティ(多目的室)家事室ともいわれています。主な使いみちとしては洗濯やアイロン掛けなど家事作業を効率的に行うための場所です。
ですが、実際には特に部屋としては特に設けていなかったり、あったとしても物置場とかしているお宅が圧倒的に多いようです。女性のためのスペースとして考えられ、つくられてきたようですが、実際には女性からも不評な声も届いてきます。
ただ、この場所も有価王に活用すれば、この場所こそ熟年層にとっては便利なスペースになり得るかもしれないのです。
【あるある井戸端会議 失敗談 成功談?!etc…】
【洗濯って、天気を気にせずにできたらいいんだけど…】]
「ここは、洗濯物を干せる場所にしたいかなー」
「そうだよねー、梅雨時期は、部屋内に干せる場所があるのが理想だよね、急に雨が降ってきた場合なんか、外出中だと取り込めないしね」
「雨以外にも、花粉や黄砂の時期にも家の中に干せたらいいよね-」
「うちも運が良ければ、主人が洗濯物を取り込んでくれてるけど、耳が遠くなってきていて、雨音が聞こえにくいみたいだから、あまりあてにはできないんだよね(笑)」
「いいじゃないー、洗濯物を取り込んでくれるだけでも羨ましいよ。うちの人は、なーんにもしてくれないくて、気付こうとする気もないみたいなんだよね(笑)」
「でも、ユーティリティー空間(家事室、多目的室)つくってるお宅って少なくない?洗面・トイレをつくって満足して、終わってる家が多いんじゃない?そういうウチも正にそうなんだけど…」
「私なんか、ユーティリティーってなんだか最近まで知らなかったよ(笑)」
「私も~、だよ。(笑)」
「私は実家が新潟なんだけど、普通、当たり前にこういうスペースがあるお宅が多かったんだよね。冬に洗濯物を外に干せないから、サンルームのようなスペースになっていたんだけどね」
「なるほど~、雪国だと冬は洗濯物を部屋干しするしかなさそうですよね」
「そうなのよ。時々だったらリビングに干してもいいかと思うんだけど、常時そこに洗濯物がぶら下がっているのも嫌だよね。」
「そうですよね~。お客さんが不意に来たときなんか、シャツやパンツがぶら下がっているのも最悪ですよねー(笑)」
「ただ、いくら理想でも室内干しだと、換気や除湿に気をつける必要があるんじゃないの?」
「そうだよね。除湿機はあったほうがいいんじゃない。」
「そう言えば、新潟の実家のユーティリティーでは除湿機と換気扇で交わしていたことを思い出した。
「へぇ~、生活の知恵だよね~
【使えるもう一台のシンク】
「それから、スロップシンクみたいに、汚れたものを気軽に洗い流せる場所はあったほうがいいのかなぁ?」
「室内にってことよね?」
「そうそう」
「そうですね~。うちも、母が祖母の介護で汚れたものを外で洗ってる姿を見てて…晴れてる日は、まだいいけど冬の雨降りの日に外で長靴はいて傘さしながらやっている姿を見たときは、大変だな~と思ったんです。
そう考えると家の中にあるといいなあと思います」
「洗濯機に入れる前にちょっと洗いたいもの、特にシーツとか大きいものを洗うときには、スロップシンクのように軽く洗える場所があるといいよね」
「それから、浴室で洗うのは面倒だけど、洗面所で洗うのはちょっと抵抗があるようなものとかもね」
「うちは最近、家庭菜園を始めたから、泥付きの大根・人参の泥を落とすのにも、それが付いてると便利かも」
「なるほどね。それは小さい子供がいるお宅でも便利かもしれないね」
「そうだね。間取りによって可能か、不可能かはあるだろうけどね」
【そのスロップシンクはどこに設置したら使い勝手がいいかな?】
「でもそのスペースも、リビングからなるべく近くないと意味ないよね。これからのことを考えると、ほんとうにそう思うよね」
「そうだね。リビングのすぐ横の広々とした場所で家事ができるって、すごーく気持ちよさそうだよね♪」
「その気持ち、分かる~♪」
「私は今の家を建てるときに、洗濯機をキッチンの一角に設置したいって言ったんだけど、反対されちゃったの」
「え?なぜキッチンに置こうと思ったの?」
「あっちに行ったり、こっちに来たりが面倒くさいじゃない(笑)」
「そうだね~、家事はできるだけ簡単に済ませたいよね。今まで散々苦労してきたしね(笑)」
「たしかに、そうだよね。家事の片付けを、簡単にキッチン廻りだけで済ませられるのは理想的だよね」
「でもそれって、なんで反対されちゃったの?」
「キッチンで洗濯物の臭いがしたり、洗濯機を開けっ放しにしているのを見るのが嫌なんだって。洗濯をしないから分からないんだよね」
「なるほどね~。でもそれちょっと分かる気がする」
「あと、洗濯機の音がうるさいから嫌だとか」
「たしかに(笑)」
「自分は家でカラオケで、じゃんじゃん騒音たれ流しておいて、そっちのほうがよっぽど五月蝿(うるさ)いんだけどね~(笑)臭いものにはフタをして見てみないふりするタイプだから(笑)」
「そうだよね~。自分が好きなことしているときは気にならないけど、他の人が出している音は不愉快に感じるものなんだよね(笑)」
「勝手よね~(笑)」
「でも、洗濯物を干しながら、リビングの主人と会話できるとか、何かしらの気配や音を感じられるのっていいわよね。テレビのコマーシャルのように、主人が洗濯物を干すのを手伝ってくれるきっかけになるかもしれないし」
「そうよね。お互いを労(いたわ)りながら生活していくことは大切だよね。これからは特に、コミュニケーションの意味でも、何かあったときにお互いにすぐに気付けるようにする意味でもね。
年齢を重ねていくと余計に大事なことだと思うんだよね」
「それ、うちの主人に言ってほしい~(笑)
【ユーティリティ(多目的室)の見直し:解決策アドバイス・処方箋】
家事は女性がするもの。
共働きであっても、家事は女性が担当。そんな時代の最後の世代だろうと思います。
現在では、男性も育休をとって、子育てに参画しようという、団塊の世代以前の女性にとっては、うらやましい素敵な時代に変わってきているようです。
定年をした男性たちのお料理教室も大人気だそうです。
女性にとっても、家事を一人で抱え込む時代から開放されるいいチャンスを迎えたように思います。でもそれは、定年を迎えた男性にとってもいい傾向なのではないかと思います。
家事は、あたまも身体も結構駆使して、活性化してくれるようです。もちろん、老化やボケ防止にも絶大な効果を発揮してくれるはずです。
井戸端会議では、
「やってもらって嬉しいけど、やり方が下手で二度手間になって、つい、ケンカになってしまう」なんていう話も出ていました。
「やっぱり、「ありがとう」の言葉はお互いに大事にしなくちゃね」という話になったのです。
一人で黙々とやる家事から、二人で仲良くやる家事へ。
ユーティリティー(家事室)の場所もそれに合わせて、一番気持ちのいいリビングの一角にあってもいいと思います。逆にそのようなスペースは一番気持ちのいい場所に持ってくるべきだと思っています。
アイロン掛けも、男のほうが力があってうまいのではないでしょうか?!リビングでアイロン掛けをしているご主人を見ながら、キッチンでご主人の考えたメニューの下ごしらえをするなんて、素晴らしいですよね。
家事が早く片付くと、必然的に、二人でゆっくりする時間も多くなります。お歳を召したご夫婦がふたりで仲良く散歩されている姿を最近よくお見かけするようになりましたが、ご主人の定年後、早くから家事を分担されてきたご夫婦なのかもしれませんね。
【ユーティリティ(多目的室) チェックリスト】
① 梅雨時の雪国、花粉が気になる場合、室内干しができる空間があると便利。
②室内干しスペースとして使う場合は家の中に湿気がこもるので、換気システムや除湿機などで湿気対策をしっかり行なう。
③家事室として使う場合は、リビングから近い場所にしているとしていると、ひと続きで家事がしやすい。
④介護で汚れたものを洗う場所として洗面スペースやスロップシンクなどを設置する場合は、寝室やリビングから、できるだけ近い位置にするなど、目的に応じて設置場所を十分に検討する。
⑤除湿機や扇風機を使う場合コンセントの数や位置を確認しておく。
⑥使用目的を事前に想像して、コンセントや排水の位置・数量を確認し、後々でも困らないように十分に検討しておく。
⑦ご家族に同居高齢者のいるお宅で、高齢者の方が使用する場合は、特に、常時家族が状況を把握できるように、生活スペースから近い場所につくるなどの配慮を欠かさない。
⑧間取りによっては、可能か不可能であることも考慮しておく。