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和室 物置きになってしまう和室[暮し向き10]

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

穀雨 末候 牡丹華さく(ぼたんはなさく)

牡丹(ぼたん)華さく

七十二候で穀雨の末候は、牡丹華さくです。およそ4月30日から5月4日まで、牡丹の花が咲きだすころという意味の華やかな季節で春を締めくくります。

花の時期は4月から5月にかけて(真冬に咲かせる冬牡丹や、春秋に咲く寒牡丹もあります)。

古代中国で百花の王として愛でられた花は、奈良時代に渡来しました。

八重咲き、千重(せんえ)咲き、白、紅、淡紅(あわべに)、黄、絞りなどさまざまで、江戸時代には百六十種にものぼったそうです。

以前、うちの庭にも、立派な牡丹の木があって、毎年みごとな花を咲かせていました。ところが、牡丹の花は、一枚一枚花びらが散っていくのではなく、いきなり首が落ちるように、ぼとっと落ちます。

昔、侍の間では、その散り方が、斬首されたようで不吉だとされ、関東(江戸)では忌み嫌われたとかいいます。

生き死にが関わる侍には、自分の首がぼとっと落ちるようにオーバーラップして見えたのかもしれませんね。

確かに、華が咲くたびにそんな不吉な想像をさせられたら堪らないかもしれません。

でも今の時代は実際に首を取るなんてことは 、ありません。牡丹の花の美しさだけを愛でられればいいですよね。

ごめんなさい。花が落ちるのは、椿の花の間違いでした。どちらの花も庭に咲いていたのですが、勘違いしてしまいました。

和室 物置きになってしまう和室[暮し向き10]

和室ってどういう理由でつくられるのでしょうか。よくリビングの隣りにある、あの畳の間です。畳の部屋は寝っ転がれるしなんとなくあったほうがいいと思っても、意味を考えたことはない人が大半なのだと思います。

なんと物置きなってしまっている家の多いことか。それこそもったいない話だと思います。

だいたい和室は、椅子やソファに座る「椅子座」の生活の中で、床にじかに座る「床座」地帯がどんどん隅に追いやられてしまい、とうとう個室化してしまったものです。

リビングの延長上にあって、ゴロゴロと寝転がれる場所としての需要があります。

リビングが床座タイプの場合は問題になりませんが、椅子座の場合は、目線を合せるためにも和室の床を30㎝から40㎝ほど上げて「上がり座敷」のようにすれと、立つ座るの動作もスムーズとなり、自動的に、LDKにいる人との目線の高さの違いも解消されます。

この「リビング+小上がり和室」は、思っているようりも、さまざまな可能性を秘めた空間でもあるのです。

【用途が曖昧な和室】
【和室の用途は、かなり曖昧です。]

【昼寝スペース】

昼寝したいので和室がほしいという人がいます。寝たいだけならベッドじゃだめなのかなと思いますが、椅子座の生活の場合、畳でごろりとしたいのですね。その気持はなんとなく分かるような気がします。小上がり的につくってリビングに隣接させることをお薦めします。

【客間やお泊り用】

LDKから離れた場所に、客間やお泊り用の和室をつくった例をたまに見かけますが、ふだんは物置きになっていることが多いようです。年に一、二度の来客のためにつくるのはもったいなく感じてしまいます。

【茶の間】

リビングに隣接させた茶の間的和室は、いろいろな用途に使えて利用価値が大変高いものです。ふだんはふすまを開放してリビングと一体に使って、子どもを遊ばせておくことも可能です。

【仏間】

神棚、仏壇に向かって手を合わせるー。正座をする仏間や神棚は、やはり畳敷きの和室のほうが向いていますよね。いろいろな用途には活用できないかもしれませんが、この場合はリビングと必ずしも隣接さなくても、毎日利用しそうな感じがしますよね。

【リビング(椅子座タイプ)に小上がり和室を取り入れる】

ごろりと寛げる空間は椅子座生活の人にも必要なのです

[小上がり式の和室]

LDKに隣接させてつくられた小上がりの和室です。畳を3枚並べてあります。テラスデッキにも繋がっていますので、外を眺めながらゴロゴロと寛ぐこともできます。小上がりでもち上げた分の空間は収納にすると便利ですが、引き出しにした場合、引き出すスペースや小上がりで上げた分、天井が低くなりますので、それら十分に確認が必要です。

[小上がりに椅子のように座る]

小上がり畳の縁に腰掛けるため、小上がりの高さは30cm~40cmが基本です。または、70cmのテーブルを小上がりの縁の近くまで持ってきて、ベンチ代わりに使うこともできます。少し低めの場合でもクッションを敷いて、ちょうどよい高さにすることも可能です。

[小上がり畳に寝そべる]

椅子座の生活をしていると、たまにゴロリと寝転がりたいと思うことがあるはずです。また、LDKにいる人との目線のレベルの差をほとんど感じないので、より心地よさを感じられます。

[襖や障子を閉めて客間としても使えます]

普段はオープンにして使用しているとしても、ふすまや障子を用意しておけば、即席の個室になります。子どもの昼寝やちょっとした着替え、急な泊まり客などにも対応できるので、思いのほか便利に使うことができます。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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