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【キッチン】家電の進化に最も振り回される場所。
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
初三十日(はつみそか)
正月というのは、もともと年初めの月、つまり一月の一か月間のことでした。そんな正月の末日を、初三十日(はつみそか)や、晦日正月(みそかしょうがつ)、三十日宵(みそかよい)、蔦の正月(つたのしょうがつ)などと呼ぶ地方があります。
月の満ち欠けで月日を数える太陰暦では、一か月は三十日まででしたので、初三十日といいますが、新暦では一月三十一日が正月の末日です。
これで正月もおしまい、と餅や団子をいただいたり、神前や間口に蔦を飾ったり、晦日団子といって団子を戸口に挿したり、風習は地方によってさまざまです。お年始に伺えなかった方へ、新年のごあいさつに伺う日でもありました。
【キッチン】、家電の進化に最も振り回される場所。
キッチンは毎日の生活に最も欠かせない場所。
家族の健康はキッチンから生まれると言っても過言ではありませんよね。
それは、飛行機にたとえるとコクピットのような場所です。コックピットってコンパクトでありながら、重要な計器やスウィッチはすべてパイロットの手の届くところにある、中枢的な存在ですよね。住まいでいえば、それがキッチンなのです。
もちろん、住まいのコックピットを整理整頓してピカピカにしておきたいけど、日々の生活に追われるとなかなかそうもいかないのも事実です。
また、コンセントや収納で悩まれている方も大変、多いようです。
家電も日々進化しているので、買い換えたら、食器棚や家電収納などの家具とサイズが合わなくなるなんてこともよくあることです。
それでいて、効率よく作業したい場所なので、自分にとって使いやすい寸法を吟味しておくことも重要ですよね。
【失敗談&井戸端会議】
例によって、キッチンについて、失敗談や「こんなキッチンならいいのに」というお話をうかがっています。
[最近の家電はよくしゃべる?!]
・炊飯器に電子レンジ、食洗機など、最近の家電は、よくしゃべる(音声で伝えるものが増えている) ので、便利な部分もあるが、うるさいと感じるときが多い。隣の家からも聞こえるくらいで、『今からご飯かな』とか変に想像できてしまう。
・食洗機の音が異常に大きく、テレビの音がかき消されてしまう。最近は静かな製品も出てきているので、性能だけでなく、音のチェックも必要。
[家電が大きくなったり、小さくなったり]
・家が古いので、最新型の大型冷蔵庫だと冷蔵庫用の設置スペースの幅が足りなくて買い替えられない。
・冷蔵庫以外にもエアコンの室内機が小さくなったり、大きくなったりで例えば窓上に設置されてたものが、高さが足りなくて設置できない。家電の進化なのか退化なのか、ついていけなくなってきてる。
・食器棚の奥行きが電子レンジの奥行きよりも狭いので、電子レンジがはみ出てしまう。見てくれも悪いし、不安定で地震の際心配。
・最近の家電は大きくなったり小さくなったりするけど、食器棚はそう簡単に買い替えられない。
・キッチンのワークトップの調理スペースに置き型の食洗機を置いて使っているがワークトップを占領してしまっているので調理スペースが狭くて困っている。
・ビルトイン食洗機にすればよかった。
・最近はかなりコンパクトな食洗機もあるらしい。
【家電が増え、コンセントが足りない…】
・家電が多くなったので、コンセントが足りない。
・ホームベーカリーやコーヒーメーカーなど、コンセントが必要な調理器具がたくさん出てきている。
・多すぎてキッチンに収まりきれていない。
・ガスコンロの魚焼きグリルのところにトースターやオーブン機能がついているのも便利そうだが…。忙しい朝には便利で助かる。
・レンジや炊飯器の後ろのコンセントが隠れてしまうので、ハンドミキサーなどを使うときは不便。そのたびに邪魔になる炊飯器などをどかしたりして…もう一つコンセントを付けてもらえばよかった。
・ガス炊飯器なのでガスを使うのだが、ガスコックが付いていなかった。追加をお願いしたが、追加の費用が別途発生した。
・最近、コンロで炊飯できる機能もできている。
・キッチンのワークトップのそばにコンセントがあると、ブレンダーを使ったりハンドミキサーを使うときに便利。
・電気容量に気を付けないとすぐにブレーカーが落ちてしまう。電気ケトルなど意外に電気をくうので使うたびに落ちて不便。
・「現場の責任者に『ここは何に使うコンセントです』とメモを渡して、コンセントを付ける場所と数、電気容量や同時使用してもブレーカーが落ちないかをチェックしてもらったほうがいい。
【照明の色も大丈夫?!】
・ダイニングは温かい感じのするオレンジ色にしたり、野菜とかお魚の鮮度も見たいからキッチンの手元灯は白い色にしたい。
・最近は目的に応じて灯りの色を変えたりできるものが出ているので、色の変えられるものにしたい。
・アンティーク照明をわざわざ海外から取り寄せて付けたが、手もとが暗く、調理するときにはむかなかった。明るさの判断は難しいので、ダウンライトやスポットライトを使って調整できるようにしてほしい。
【悩ましい収納】
・ゴミ箱ってどこにおいたらいいのか分からない!
・分別が多いからゴミ箱もたくさん必要なのにスペースがない。仕方ないので食器棚の前に置いている。
・食器棚の前に置いてしまうと、食器棚の扉が開かなくなるし、キッチン前の作業スペースも通路も狭くなってしまう。それになんといっても見栄えがよくないし、生活感が見え見えなので、最初から考えておくべき。
・毎日回収してくれるマンションもあるみたいなので、ゴミドラムがあって、24時間ゴミ出しが可能。玄関前に出しておけば回収してくれるところもあるらしいが、そういうところに住みたい。
・買い溜めしたものとか、めったに使わないものを収納できるので床下収納がほしい。
・床下収納も上に家具がきて、開かずの扉にならないように家具の配置も考えなければならない。
・最近はキッチンのシンク下やカップボードなども引き出しタイプが増えて使いやすくなっているが、引き出す際に中で食器等が動かないようにしてほしい。
・引き出し用の収納グッズが活用可能。100円ショップとかでも売っている。
・カップボードの奥は、いつ使うかもしれないピクニックバスケットなど何年も使用していないアイテムがしまい込まれている。
・その他にも、いただきものの食器とか保存容器などが大量にしまい込まれていて場合によっては、使いかけの調味料もしまい込んで忘れていることもある。
・キッチンも時々総点検していらないものを処分するためにも、点検しやすい工夫が必要。
・憧れの対面キッチンにしたが、リビングからシンクが丸見えで落ち着かないのでカウンターの立ち上がりがあったほうがいい。
・食器洗い洗剤やスポンジ、たわし、まな板など細々したものの置き場所を決めておかなければならない。
【意外と奥が深い寸法問題】
・キッチンと食器棚の間のスペースってどのくらいの幅があればいいのか?
・キッチンと食器棚のスペースを85センチとったが、冷蔵庫の奥行きが大きく冷蔵庫前が狭くなってしまった。
・娘と2人で料理するために広めにとったつもりだが、娘はあまり手伝ってくれなくて、結局広すぎて無駄な動きが必要になってしまった。
・新しいオーブンレンジを買うときに、奥行45センチって書いてあって、食器棚に丁度いいと購入したが、コードが邪魔になり、奥行45センチの食器棚からハミ出てしまった。
・奥行のサイズを確認して憧れのスチームオーブンを買ったが、取っ手がはみ出してしまい不格好になってしまった。
「寸法は難しいので、慎重に検討しなければならないと思った。
【解決案:アドバイス】
キッチンはある意味で、家の中心をになう場所と言っても過言ではありません。
広々と、キッチンがリビングの主役のような間取りも素敵ですし、逆にコンパクトだけれど、リビングを見渡してお料理ができ、料理していてもリビングにいる人たちと一緒になれる位置にあるキッチンも素晴らしいと思います。
最近は、独立したキッチンよりも、対面式のカウンターキッチンが主流になっているようです。家事の際に、家族から孤立しないよう主婦のライフスタイルが変わってきた証拠ではないでしょうか。
キッチンは毎年進化しています。イタリアのミラノで開かれるミラノサローネ国際家具見本市では、2年おきに世界中のキッチンメーカーが新しいスタイルやデザインを発表しています。それを世界中のメーカーや、バイヤーが見に行くという、ファッションでいえば、パリコレクションのような役割をしています。
考えてみれば、「よし!家を建てよう!」「リフォームをしよう!」と思って、さまざまなところに相談をして、1、2か月で決めるのはとても難しいと思います。
それまでに、しっかりいろいろなショールームに行ったり、ショールームの人と仲良くなっていたり……が必要です。そうです。洋服でもそうなのではないでしょうか?その日は買わなくてもお店を覗いたり、お店の人と仲良くなっていきますよね。まさにキッチンも同じです。それどころか、キッチンは一度つくってしまったら、そう簡単には買い換えることはできませんね。
洋服と同じで、どうしても気に入ったものがないときは、いいところだけを集めた、あなた仕様のオリジナルキッチンをつくることも可能です。予算も、設計者や、デザイナー、大工さんや、設備屋さんに相談すれば、範囲内で納まる可能性も高まります。いろいろな知恵を出してくれます。
あなただけのオリジナルキッチンを創ってみてはいかがですか?!
【後悔しないためのリスト】
1 コンセントの位置や数は使う家電に合わせて確認する。戸建㍇
2 何に使うコンセントがどの位置にいくつ必要かを、必ず紙に書いて設計者や工務店の人に渡す。戸建㍇
3 同時に使う家電をきちんと伝えて、電気容量に問題がないか…ブレーカーが落ちやすくなっていないかを確認する。戸建㍇
4 ガスを使う器具がある場合は忘れずにガスコンセントを付けてもらえるように伝える。戸建㍇
5 食器の量や使いたい家電(炊飯器、ポット、トースターなど)を考慮して食器棚を決める。戸建㍇
6 食器棚は置きたい電子レンジの奥行きも考慮する(コードや扉の取ってのこともよく確認する)また家電の大きさは年々変わるのであまりこだわり過ぎないようにする。戸建㍇
7 床下収納も含め、収納について検討しておく(どんなものをどれだけ収納するのかなど)ただし、床下収納は最も出し入れしにくい場所で、尚且つ家庭内事故に繋がる場所でもあることを理解しておく。
床暖房などを設置した場合も床下収納の部分には入れられないことを把握しておく。戸建㍇
8 冷蔵庫とシンクの距離など、寸法について検討しておく。戸建㍇
9 ゴミ箱は数と置き場所を考えておく。戸建㍇
10 照明の色は目的に応じて選ぶようにする。戸建㍇