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《3》浴槽(≒800mm)越しの窓は避けるべきモノ【浴室 CASE5】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
霜降(そうこう)次候 霎時施す(しぐれときどきほどこす)
イノシシに願いを・亥の子(いのこ)
「亥の子」は、旧暦10月の亥の日のこと。そして、亥の子を祝う行事の名前でもあります。
亥の子の起源は、亥の子の亥の時(午後9時?11時)に無病息災を願ってお餅を食べる古代中国のならわしです。
日本には平安時代に伝わり、少しずつ形を変えながら受け継がれてきました。
今は、イノシシをかたどった「亥の子餅」が和菓子屋に並びます。
無病息災に加え、イノシシが多産であることに子孫繁栄を、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)で水の方角を司ることに火伏せを願う地域も。
火伏せの霊力に守ってもらうため、亥の子にコタツや茶の湯の炉を使いはじめるというならわしもあります。
・今日をたのしむ
【亥の子つき】
瀬戸内海沿岸を中心に行う亥の子の行事。子どもたちが唄や唱え言葉を囃しながら家々を回り、藁もしくは丸石で地面を叩きます。
田の神さまに感謝を捧げ、収穫を祝う風習です。
【亥の子餅】
別名「玄猪(げんちょ)」とも。亥の日・亥の刻にこだわらずとも願いを乗せていただいてみては。
【書道の日】
日付を並べた「1102」を「いい文字」と読む語呂合わせ。
《3》浴槽(≒800mm)越しの窓は避けるべきモノ【浴室 CASE5】
前回は 《2》0.8m×1.6mで介助し易い洗い場【浴室 CASE4】
https://heiwadai.jp/yokusitukaijo/
というタイトルでお伝えしました。(前回記事を、お読みになりたい方は、リンクを張っておきましたので、青字の前回タイトルをタップしてください。直接飛びます。)
今回は 《3》浴槽(≒800mm)越しの窓は避けるべきモノ【浴室 CASE5】をお伝えさせて頂きます。
それでは、よろしいでしょうか?
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【①窓配置の注意点】
◎ 換気や明るさ確保のため、外部からの視線を考えた開閉し易い位置に窓を設置することをお奨めします。入浴時に外が見える(=開放感がある)ということは外からも見えやすいので注意が必要です。
◎ 浴室の窓位置は、浴槽に接した外壁面に限定されます。浴槽長辺方向には比較的大きな窓が取れますが、浴槽(≒r800mm)越しの操作となるため開閉しにくく、浴槽へ転落する危険もあります。
浴槽短辺方向に窓を設置する場合は、小さめの窓となりますが、洗い場から開閉し易いという利点があります。
2階に浴室がある場合は、(f転落し難(にく)い高さ)(r窓台までの高さが800mm以上)に窓を設置しても、浴槽の縁(ふち)を足掛かりとして転落する危険性がありますので、面格子の設置をお奨めします。
※窓の種類については トイレBLOG参照
【②プライバシーへの配慮】
◎洗面室と同じく最もプライバシーへの配慮が必要とされる空間です(洗面室BLOG参照)
◎特に、引き違い窓など比較的大きな窓を付ける場合は、隣家の窓とずらして設置することをお奨めします。浴室が出隅に配置される場合は、外観とプライバシーを十分に考慮して、条件の良い方向に窓を設置することをお奨めします。
洗面室と同様に(rGL+2.0m)を超える窓は(f覗かれ難く)、(防犯上も有効)とされます。
◎寝室と隣接する場合は部屋間に収納を挟み、遮音性の高い間仕切り壁にするなど、音漏れ対策が必要となります。
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【窓配置の注意点】
[浴槽長辺方向に設置した場合]
①洗い場から操作し難い。また引き違い窓は視線のカットが難しいので、目隠し手摺り等が必要となります。
[浴槽短辺方向に設置した場合]
②上記の窓配置は、洗い場から操作し易い。またすべり出し系の窓は外部からの視線も遮り易いのお奨めです。
【プライバシーへの配慮】
[視線への配慮(出隅浴室の窓配置)
③出隅にある浴室は、周辺環境に合わせて窓の方向を決めることが可能。(rGL+2.0m)を超える窓は覗かれ難いので、お奨めです。
【音への配慮】
④収納の遮音効果は、収納するものと量で、いちじるしく異なるため、遮音性能のある間仕切りと併用すると安心です。