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【あなたの家の浴槽のタイプは、「和風」?「様式」?それとも「シェル型」?[浴室2]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
春分 次候 桜始めて開く
春野菜
「春は苦味を盛れ」ということわざがあります。
早春に苦味を帯びた山菜や若葉を食べ、冬の寒さに合わせてのんびりしていた体を目覚めさせるという、昔ながらの知恵が詰まった言葉です。
一方で春本番は、過ごしやすい気候と季節を体現するような、甘さがギュッと詰まった野菜が出回ります。
収穫後、雪の下に貯蔵することで甘味を引き出したニンジンや、ふんわりとしたフリルのような春キャベツ、白さが眩しい新タマネギ。
野菜スティックやサラダなど、シンプルな味付けでいただけば、春の活力が体にみなぎります。
・今日をたのしむ
【国立競技場落成記念日】
1958(昭和33)年、明治神宮外苑(東京都)に初代国立競技場が完成しました。
・季節をたのしむ
【春キャベツのサラダ】
(2人前)
1 春キャベツ(1/4玉)を適当な大きさに切り、塩(小さじ1/2)をもみ込む。
2 しんなりしたら、和風だし(大さじ1/2)、みじん切りにした青じそ、おろし生姜を和えて完成。
【あなたの家の浴槽のタイプは、「和風」?「様式」?それとも「シェル型」?[浴室2]】
前回は【狭い浴室を快適空間に変える技術[浴室1]】のお話でした。(←左の青字をタップすると自動で前回の記事に飛びます。もしジャンプしたら必ずこちらに戻ってきてくださいね。
今回は『浴室』編の3回目「あなたの家の浴槽のタイプは、「和風」?「様式」?それとも「シェル型」?[浴室2」を前回の復讐を交えながら、お伝えさせていただきます。
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【ユニットバスは長風呂派には不評…!?】
ユニットバスは実に機能的ではありますが味気なく、長風呂派にはやっぱり不評です。と私が思っているだけかもしれませんが…。というお話と…
【浴室は建築基準法上、非居室の不都合な真実】
浴室をプランニングする際、「窓」に拘(こだわ)ります。なぜか、浴室は建築基準法上居室とみなされていません。そのため、採光用の窓も不要で、換気扇を天井に…
もちろん断熱も居室と違いますので、高気密高断熱をうたっているハウスメーカーでさえもです。
また、浴室は設計の段階でも軽く扱われやすく、戸建ての住宅では北側に配置され、マンションでは縦長の区画の中央部分で壁に囲まれた窓のない部屋となることが多い状況なのです…
【窓を付けることでヒーリング効果が】
ほんの少しのスペースを利用して、外部を眺める窓を付け、ヒーリングできる浴室づくりを目指してみては、いかがでしょうか。窓を浴槽の縁の高さに下げた地窓(じまど)にすれば、狭い空間も広く感じられます…これも昭和生まれの戯言(たわごと)と聞き流していただいて結構です。
【窓や鏡の工夫で浴室を広く演出】
私の先輩に、屋上に浴室をつくったヒーリング入浴派が存在します(もちろん昭和生まれですが…)「仕事で疲れた頭をリセットすのはにはもってこい」「冬の満天の星空は最高!」だと、とても満足そうでした。満天といかないまでも浴室に窓があるかないかで快適度は大きく異なります。
確かに、窓がないと閉塞感が漂うということもありますが、なにより採光と風通しがあると想像しているよりもずっと気持ちがいいからです。…これだって平成生まれの人たちにも同じく感じられるのかどうかは分かりませんが…。
マンションでも光庭(ひかりにわ)(採光のための庭で、ライトコートとも…)を設けると風や採光を十分に取り入れることが可能となります。ヒーリング入浴派には温泉信者が多いためか、浴室の広さも重要視する人が多く居ます…
以上、前回のダイジェストでした。
それでは、今回の本題に移りますが…よろしいでしょうか?
【あなたの家の浴槽は…どっぷり型でしょうか?ぶっかり型…?それとも…シェル型?ですしょうか…】
浴槽の形式は、様式、和式、和洋折衷式と比較的新商品のシェル型があります。和式は、極端ですが、イメージとしてはドラム缶にお湯を張って下から薪でお湯を沸かすタイプ。どっぷり風呂に首までつかって温まるという風呂本来の醍醐味(だいごみ)を味わうというイメージです。
様式は、浴槽の大きさを広くゆったりととり、寝た姿勢でぷっかり浮く感じです。和式に比べて湯に浸かりながらシャンプーで頭から身体中の汚れを洗い流すために入るというイメージです。
そして、最近のシェル型浴槽は、従来の四角い浴槽に膨(ふくら)み曲線を取り入れ、浴槽の面積を広くしたタイプです。旅館などにある、2~4人で入る家族風呂をイメージしたものです。
浴槽内に段差を付け、そこに子どもやパートナーを座らせ対面しながら入浴するというイメージです。もちろん、パートナーは女性とは限る必要はありませんので、アシカラズ…。
また、この段差と広さは高齢者の浴槽への出入りをラクにし、安全面でも有効なものとして扱われています。さらに、また、段差に腰掛けて半身浴に使うなどの利用法もあります。最近では浴室の面積も少し前に比べると広めになり、家族で愉しむバスライフを提案できるようになりました。
お風呂はシャワーですませる、という味気ないものから、浴室を自分好みに演出した上で新たなスタイルを生み出すのも面白いかも…ただし、お湯の量は以前の浴槽に比べ断然増えますので、ランニングコストは随分と違ってくることはご了承ください。貧乏性の私はいつも余計なことをいってお客さまの夢をぶち壊してしまう傾向にあります。建築家にはなれないひとつの要素なのかもしれません…
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【浴槽のタイプ】
【和式】
首から下、身体全体がお湯に浸かります。浴槽の背が高く、入るときに跨(また)ぎにくく欠点となります。
【洋式】
足を伸ばし、寝るように入浴します。背もたれの角度が緩いと安定感がなくなります。
【和洋折衷式】
普通に座ると、肩のあたりまで湯に浸かります。現在、日本では、ほとんどのシステムバスで採用されています。
【シェル型】
あまり、シェル型とは呼ばれていませんが、浴槽内に段差を設け、肩のあたりまで浸かる部分と、腰掛けて浅い湯に浸かる部分があります。
【シェル型浴槽なら子どもから高齢者まで安全で快適な入浴が可能です】
シェル型は、四角い浴槽に曲線をつけゆったりとさせた浴槽のことです。お湯の量が多くなり、浴槽の掃除に手間が掛かるなどの意見もあります。ですが、家族風呂として子どもと一緒に入浴するにはちょうど良く、最適な型だといえるのではないかと思います。
お湯を比較的浅めに張って段に腰掛け、足湯や半身浴も可能です。また、浴槽内に腰を下ろせる段があるため、高齢者でもラクに浴槽に入ることが可能です。