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【600万円の工事を400万円であげるために③】(400万円でどこまで可能か⑦)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
芒種 次候 腐草蛍と為る(ふそうほたるとなる)
ホタル
あまり長くはありませんが、これから蛍の時季です♪
清流のほとりでは、ゲンジボタルの乱がはじまる頃です。
古くから人々の心をとらえてきたホタルの光は、オスがメスに呼びかけ、メスがオスに応える恋の交信です。
かつての人々は、この光を死者の霊魂や心残りだと考えたんですね。
諸説ありますが、ゲンジボタルの「ゲンジ(源氏)」は、源平合戦の端緒となった戦いで亡くなった武将・源頼政に由来するともいわれています。
成虫となったゲンジボタルの寿命は2週間ほどです。エサは食べず、水を飲むだけです。幼虫は肉食で獰猛なんですが…
食べるための歯も消化器官も何もかも捨てて、光るためだけに全集中するんです。
変われば変わるものですね。
話は戻りますが、そのため童歌(わらべうた)では「こっちの水は甘いぞ」とホタルを誘っているのですね。
・今日をたのしむ
旧暦の今の季節は【腐草蛍と為る(ふそうほたるとなる)】です。
芒種の次候は夕闇に明滅するホタルが主役。
古代中国の人々は、腐った竹や草がホタルに生まれ変わると信じていました。
ゲンジボタルは6月~7月頃、ひと回り小さい平家蛍(ヘイケボタル)は7月ころから姿を表します。
【入梅】
天気予報のなかった時代、梅雨はそのはじまりと長さが予め定められていたんです。
夏至のおよそ10日前にあたる「入梅」は雑節のひとつで、梅雨のはじまりを告げる日です。暦の上では30日後、梅雨明けとなります。
暦学って気象庁が無かったころは、数学的に天気予報をやっていたんですね。それが暦学です。
一見迷信のように感じますが、かなり科学的で奥深く面白いです。
・季節を愉しむ
【二つの梅雨ー旬のことば】
梅雨には陰性型と陽性型の二つのタイプがあります。
陽性型はザーザー降りの雨だったり晴れたりと変化が大きく、気温が高いのが特徴です。
一方、陰性型はシトシトと切れ間なく降り続き、気温が低くなります。
【600万円の工事を400万円であげるために③】(400万円でどこまで可能か⑦)
前回ブログ→ 【600万円の工事を400万円であげるために②】(400万円でどこまで可能か⑥)
のお話をお伝えしました。(青字のタイトルタップするだけで前回記事に飛びます。なので、よかったらお読みください。
今回は【600万円の工事を400万円であげるために③】(400万円でどこまで可能か⑦)という内容でお伝えしたいと思います。
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新築や増築工事の場合は、日本独特の見積価格として「坪単価」があります。トイレや浴室などの水廻りや設備の込み入ったキッチンと、ただの箱のような大部屋を同じ値段で考えるのは、あまりにも曖昧であり、乱暴なように思えます。
ですが、新築の場合は、材料や工事費を細かく清算して坪当たりの平均を出してみると、大抵、不思議なことに最初の「坪単価」と同じくらいに落ち着くものなのです。ただし、逆にリフォームは違います。坪単価が50万円だとか60万円ト言われたら、床、壁、窓、天井などに分けて、詳しく見積もってもらうことをお奨めします。当然、見積もり費用を払うことを先に提示して交渉することをお忘れなく。
ただし、リフォームは違います。坪単価が50万円だとか60万円と言われたら、床、壁、窓、天井などに分けて、詳しく見積もってもらうことをお奨めします。坪50万円の坪単価で考えた場合、八畳間だとおよそ4坪なので200万円、六畳間なら150万円といった計算になりますが、実際には八畳間も六畳間もそれほどコストが違うわけではありません。
壁の位置や窓の位置が少し移動するだけで、ほんとうに増えたり、減ったりするのは壁や天井、床の一部だけなのです。ですから見積もりが高いからと言って、八畳間を簡単に諦(あきら)めて六畳間にすることもありません。
逆に言えば、六畳間を増築する計画を八畳間に変更するからといって、50万円余計に払う必要もないのです。
最初に細かい見積もりを出してもらい、スペースごと、部屋ごとの単価をチェックしたうえで、「ここをこれだけの予算で追加したい」「この窓を諦めれば、同じ八畳でもこれだけ安くなりますね」というように、具体的に交渉していけばよいのです。
ただし、その交渉をする際、実際に工事をその人に頼むつもりでやり取りすることをお奨めします。散々手間を掛けさせてしまっているのに、最後はやっぱりやめたでは二度とその方も相手にしてくれません。
そのような面倒な交渉に快く付き合ってくれる方は大変少なく希少価値でもあります。最後に、そのことを心して交渉に取り組むのであれば、とっておきのアドバイスをさせて頂きたいと思います。400万円の予算内で、できるだけのことをしようと思うのならば、「400万円の設計プラン」を頼んではいけません。
400万円用の設計では、400万円以上のことは絶対に不可能だからです。ましてや「あとで予算が膨らむと困るから」などと考えて、300万円の設計を頼むなどは論外です。むしろ最初は、600万円相当の設計を頼むべきです。思い切って、2倍以上の1,000万円の内容を頼んでもいいくらいです。
あとは、そうしてできた細かい見積もり図をじっくりとながめ、優先順位を付けながら取捨選択し、少しずつランクを落とし、自分で納得しながら400万円のラインまで絞っていくのです。
多少は面倒でも、そうした段階を踏むことで初めて、何がほんとうに必要なのかが見えてきます。家族みんなでとことん相談し、よりよい工事内容を決定する材料にもなるはずです。
次回は工事価格を大幅に下げる方法とおおよそのリフォーム工事単価のお話をさせて頂きたいと思います。次回のこのシリーズの続きは2024年7月20日頃の予定です。