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【[床材の選定法]常時接足部、慎重な選定必要】(屋内リフォーム⑮)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大寒 末候 款冬華さく(ふきのとうはなさく)
鼓星(つづみぼし)
空気が乾燥し大気の透明度が上がる冬は、星の瞬きが際立つ季節です。日没が早く、日の出が遅い、つまり夜が長くなるため、自然と星を目にする機会も多くなります。
冬の星座の代表格は、オリオン座です。4つの星を結んだ四角形のなかほどに、3つの星が並んでいます。今の時季ならば21時過ぎ頃、南の空を探せば見つけられるでしょう。
「オリオン」はギリシャ神話に登場する狩人です。サソリの毒によって命を落とし、星になったと伝わっています。オリオン座の和名は「鼓星(つづみぼし)」
たしかに、オリオン座を結ぶとできる、中央がくびれたリボンのような形は鼓に似ています。オリオン座には鼓星(つづみぼし)という日本名があったんですね。
・今日をたのしむ
【冬の大三角】
オリオン座の四角形の左上の頂点となっている赤く輝く一等星・ペテルギウスと、オリオン座の内側に並ぶ3つの星を結んだ線を東側に伸ばしていった先にある、ひときわ明るいシリウスをまず結びます。
そして、その線を底辺として東側(左)に正三角形つくるイメージで空を探すと浮かび上がるクリーム色のプロキオンを結ぶと、冬の大三角形ができあがります。
いつか近いうちに必ず冬の大三角を二人で一緒に見つけてみましょうね。
【日本一の星空】
日本で最も美しい星空が見られるのは、長野県下伊那郡阿智村ですよ。2006(平成18)年、環境省が「日本一星空観測に適した場所」と認定しました。
村は「スタービレッジ」として、さまざまなナイトツアーを開催しています。
【[床材の選定法]常時接足部、慎重な選定必要】(屋内リフォーム⑮)
【床材を選ぶ際の比較ポイント】
※床暖房を検討している場合、熱伝導率が重要になります。熱伝導率が大きい床材がお奨めです。(実際には熱伝導率よりも熱容量が重要なのですが、今回の表ではそこまでは表されていません)
タイル+石 | コルク | 畳 | クッションフロア | カーペット | フローリング | |
肌触り | △ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |
断熱性 | × | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
クッション性 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 |
すべりにくさ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 |
汚れにくさ | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | ◎ |
熱伝導率 |
タイル 1.3 石 3.5 |
0.063
|
0.11 |
0.19 |
0.073 |
0.15
|
◎『優れている 〇普通 △あまりよくない ※熱伝導の数字は大きいほど熱を伝えやすい。』
【十分に考慮必要な、手入れのし易さ】
床材は常に足に接している部分なのです。選ぶときには見た目に加え、肌触(はだざわ)りや断熱性が大きな要素となります。肌触りや断熱性が大きな要素となります。表では肌触りの良さや断熱性の高さでいうとカーペットが筆頭に上げられています。ですが、3、40年ほど以前よりカーペットの床は多くは見られないようになりました。。
清潔感があり、手入れがし易いことから木質のフローリングが好まれるようになったからだと思います。(確かにカーペットの埃は、呼吸器系疾患やアレルギーなどに大変なリスクを抱えていることは確かですが…)
フローリングは大きく分類すると、無垢(むく)材と複合フローリング(取材ベニヤ材)の2種類で、それぞれ質感も大きく異なります。
無垢材には天然の木材独特の香りや温もりなど爽やかさがあります。一方、複合フローリングは樹脂系の塗膜で覆われていて、肌触りは無垢材とは大きく異なります。その上主材のベニヤ(合板)材は接着剤が多く使われていて、大半が接着剤で固められているといってもいいくらいです。
ところが、反りにくく安定的な商品であるなど、複合フローリングならではの良さもあります。遮音性の高い複合フローリングもあり、マンションのように一定の遮音性が求められる場合に適しています。(ただし、フワフワした足触りが悪評で、変わる遮音性の高いものが求められています)
【主な床材】
【クッションフロアー】
ビニール系床材で、色や柄が豊富で弾力性に富んでいる。
水廻り多く用いられている。
【カーペット】
絨毯(じゅうたん)と同一。天然素材のウールの他、アクリル、ナイロンなどの合成繊維のモノがある。目の詰まったもの、毛足の長いモノなどを用途に応じて選ぶ。
【複合フローリング】
合板などの基材に、化粧単板(木目を印刷した化粧シートや天然木を薄く(スライスした突き板)を張ったモノ。キズ付き難さなど機能を付加したものもある。
【無垢材フローリング】
文字どおり一枚板のフローリング。様々な樹種があり、樹種によって見た目のテイストや価格が大きく変わってくる。
【タイル】
主に陶製のものを指す。水にも熱にも、摩耗にも強いため、玄関やユーティリティー(多目的室)などに用いられる。
【コルク】
コルク樫(かし)の樹皮を使用した、弾力性に優れた床材。空気を含むため、柔らかく断熱性に富む。コルクに似せた合成材コルクもある。
【畳】
稲わらでつくった畳床(たたみどこ)を、乾燥させたイグサを編み込んだ畳表でくるんである、日本特有の床材。
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コルクは弾力性と清掃性の両方を併せもつ優れモノの床材です。肌触りもよく、柔らかなため転んでも衝撃が緩和されるため、子ども室などに用いるといいかもしれません。
それほど見た目のよさを要求されないトイレや洗面室などの水廻り空間では、低コストで、汚れ落としがラクなクッションフロアーが多く用いられています。(ただし、無垢フローリングのような経年変化の良さなどはなく、経年とともに劣化は否めません)
水廻りの内装に高級感をもたせたい場合には、タイルを用いることもあります。玄関廻りの土間には大きいサイズのタイルが最近では用いられています。
畳は稲わらの床に、イグサを表に用いた昔ながらのものと、ボードを用いた建材畳の2種類があります。建材畳はダニの発生が抑えられるといわれています。(ただし、ダニの発生が無いとまでは、いえないかもしれません)