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部屋の配置を大まかに割り振る(ゾーニング)【領域①】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

大暑 次候 土潤いて溽し暑し(つちうるおうてむしあつし)

「梅干しの日」

7月28日は、2021年における土用の丑の日でしたが、令和3年7月30日の今日は「梅干しの日」なんです。

和歌山県みなべ町の東農園が制定した、こちらの記念日。

なぜ7月30日なのかというと、昔から「梅干しを食べると難が去る」と言われていることからだそうです。

「なん(7)がさ(3)る(0)」という語呂合せで、この日を「梅干しの日」としたのだそうですよ。

やはり、夏土用の、この時期は現在でも熱中症など体調を崩す人があとをたちませんね。

救急車のサイレンが鳴り止まないくらい走ってます。だから、昔の人はこの土用の暑い時期に梅干しを摂って夏バテ防止を呼びかけていたのかもしれませんね

部屋を配置を大まかに割り振る(ゾーニング)【領域①】

【まずは、感じるままに、部屋の配置を大まかに割り振ってみる】

感じてみる

建築計画の更地で想像して感じてみる

前回の「建物の配置と隣の家との距離【配置③】」 (←青字タイトルをタップまたはクリックをすると該当記事に飛びます) で、駐車場、庭、建物の配置の決め方をお伝えしました。それらの3アイテムが決まったら、建物の中身、いよいよ間取りの配置決めに進みます。

でもその前に必ず守らなければならない注意点があります。それは、いきなりピンポイントで決めていくのは、ベテランの建築関係者でも難しく、無理があります。

必ず、どこかで辻褄(つじつま)が合わなくなり、最後には案の定どうしようもなく最初からやり直しになったりします。

私もなんとかこのまま完成までごまかし、ごまかして、進めた挙げ句の果て、計画図をクシャクシャに丸めてそれまでの時間をまるっきり無駄にしたことは何度もあります。

実はその経験も必ずしも無駄にはなっていなかったりもするのですが、それはそれで住宅建築に嫌気がしては元も子もありません。とくに、住宅建築の専門家以外には必要のない苦労だと思います。

そこで、できるだけそのような無駄を省くために、まずはざっくりとおおまかに始めていくことをお薦めします。

部屋の配置を大まかに割り振る作業を、領域分け(ゾーニング)といいます。通常は、リビング・ダイニングなどのパブリック空間、浴室・洗面脱衣室などの水廻り空間、寝室・子ども室などのプライベート空間などの3つの空間(ゾーン)に分けそこにそれぞれを割り振ります。

建物のどのあたりを何のゾーンに割り振るかは、家を建てる予定の敷地に立ってみれば感覚的にだいたい分かるものです。できれば、晴れたとき、雨降りのとき、風が吹いているときなど、時季と天気と時間帯にできるだけ多くの体感ができれば、それに越したことはありません。

先ほどの庭と建物の配置を決めた際に、「庭がここなら、リビングはこのあたりがいいかな?」と部屋の配置にまで想像が至らなかったでしょうか…?

実はそれなのです!その感覚というかフィーリングなのです。あなたが感覚的にいい!好きだと思った配置は、実際にはたいてい正しい配置だったりするのです。

【気持ちがいいと感じられる場所→社交空間(パブリックゾーン)】

建築計画の更地で感じてみる

建築計画の更地で感じてみる

[心地良さを感じてくださ!]

大まかな部屋の配置は、敷地のおおよそ真ん中に立てば何かしら感じるものなのです。敷地に接する道路(接道:開放空間(オープンスペース)を基準に駐車場と庭の配置を決めます。

それらが決まったら、全身全霊で感覚を研ぎ澄ましてください。そしてそのなかでどこが最も 気持ち良いと感じられる場所 かを感じてみてください。

そして、それはどこでしたか?

まずは表

まずは表側を押さえる

【まず押さえるのは、オモテ側】

まずは、日本であれば、大抵の人が気持ち良いと感じられる場所といえば、南側で日が入る場所です。庭に面して景色の良い場所など、ようするに建物の「オモテ側(ファザード)」です。

この領域には家族の滞在時間が長いというか、実際には長くしたいリビングやダイニングを割り振るのが順当といえるでしょう(イラスト図では和室も割り振って表現されています)。ゾーニング(領域分け)の基本は、建物のオモテ側から決めていきましょう。

なぜなら、建物の間取りでもっとも家族に長く居てほしい場所。長く居たい空間だからなのです。

【建物のウラ側→水廻り空間(水廻りゾーン)】

水まわり設備はウラ

水まわり設備はウラ側にまとめる

[建物のウラ側に設備関係をまとめる]

オモテ側のゾーニングが決まれば、裏の配置も自ずと決まります。建物のウラ側には、滞在時間の短いトイレ・洗面室・浴室といった水廻りを領域分けしたいところです。

現在のところ水廻りには必ず給湯器、桝(ます)類、各種メーター類なども一般的にはウラ側へ設置します。設備関連の機器がウラ側に隠すことができれば、建物の外観もすっきりします。

中には、配管類をウラ側にも出したくないということで、建物の外壁内に収めている建物も見受けられます。ところが、十年二十年と経ってくると、どうしても至るところで水漏れなどが発生しだします。

その際に、建物内に配管されていると、修理するにも交換するにも大掛かりな工事が必要となってしまいます。

なお、同じ水廻りのキッチン設備ですが、以前リフォーム工事をさせていただいたお客さまは、一日の内、キッチン廻りに滞在している時間が一番長いと話していました。

そのような水廻りでありながら、滞在時間が長く使用頻度も高いキッチン設備なのですが、オモテとウラの中間くらいにはゾーニングするのがよいと思われます。

1階の間取り

マエとウシロのゾーニング 1階の間取り

【1階の間取りの基本形】

建物のオモテとウラを意識しながら配置した1階の基本的な間取りです。敷地の条件によって変化させる部分はもちろんありますが、ゾーニングの基本的な考え方はどのような敷地でも同じです。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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