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【[吹抜け・段差]朝飯前の吹抜けのつくり方【天井高⑧】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
啓蟄(けいちつ)初候 蟄虫戸を啓く(すごもりむしとをひらく)
この時季の風には…
春風、春嵐、風光る(はるかぜ、はるあらし、かぜひかる)
などの名前があるんです。
春風、春嵐、風光る(はるかぜ、はるあらし、かぜひかる)ってなんのことだか分かりますか。
今時分の日本列島は、高気圧と低気圧が交互に訪れます。ポカポカ陽気がつづいたと思いきや一転、思わぬ冷え込みや強風が。
もう降らないだろうと油断していると、冬の置き土産とばかりに雪が降ることもあります。
まさに三寒四温(さんかんしおん)、体調を崩しやすい時季です。
古来、風は季節のうつろいや天候の変化を教えてくれる自然からの便りでした。
そのため、今頃に吹く風も強弱や寒暖によってさまざまな名前がついています。
「春風」はおだやかなあたたかい風のこと。万物を成長させる恵みの風、という意味を込め「恵風(けいふう)」とも。
一方、低気圧が日本海を発達しながら進むことで発生する強風は、「春嵐(春の嵐)」や「春疾風(はるはやて)」。
また、うららかな春の日差しのなかをそよ風が吹き渡る様子を表現する「風光る」という美しい言葉もあります。
「風光る」なんて表現はたまりませんね。
・今日をたのしむ
【さかなの日】
今日は【さかなの日】ですよ。
「3(さ)か7(な)」の語呂合わせ。
日本人のソウルフードともいわれる魚介類を食べて、海の幸の素晴らしさを確認する日です。
関西ではそろそろ、春の魚と書く鰆(さわら)が旬を迎える頃。味噌に漬け込んだ「西京焼き」が定番です。
ギロリと大きな目からその名がついたメバル(目張)も旬。釣り人には春を告げる魚として愛されています。
今晩の夕飯に鰆(さわら)の西京焼きなどが出たら、粋を感じるんですけどね。
【ホワイトデー間近】
ホワイトデーまであと一週間。プレゼントを渡す予定のある方はそろそろ準備を忘れずに
【季節を愉しむ】
旬の食べもの
【つくし】
草の間からたくさんのつくしが顔を覗かせています。
風がさざ波を立てるたびに、夕日の色を静かに反射させてあたり一面を染めています。
つくしの下ごしらえ
- ①茎についた袴(ハカマ)をすべて取り除きます。古いつくしは頭もとります。
- ②鍋に湯を沸かし10秒から30秒ほどさっとゆでます。
- ③冷水にとり、かき混ぜながら洗って胞子を出します。
- ④15ふんほどさらして灰汁(あく)を抜きます。
- ⑤下ごしらえを済ませたら、卵とじや三杯酢で美味しくいただきます。
[吹抜け・段差]朝飯前の吹抜けのつくり方【天井高⑧】
前回は、【[吹抜け・段差]平面の技(ワザ)を90度回転でウルトラC【天井高⑦】
をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。
今回は、[吹抜け・段差]朝飯前の吹抜けのつくり方【天井高⑧】を、お伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【簡単、便利な、吹抜けのつくり方】
① 【階段とコンビを結成すれば、簡単に…】
吹抜けも階段も床に穴を開けてつくられるのは同じです。床に孔(あな)を開けるということは、その分耐震性においては性能が下がるということです。ということはこの2つの孔は、できるだけセットにして一つにまとめることで、耐震性の弱さが軽減されます。
1間×1間半の吹抜けで階段が無理なく納まります。
↓
② 【階段と一緒に中央に配置します】
「玄関」のブログで紹介したセオリーどおり、階段を建物の中央付近に配置します。すると階段とコンピを組む吹抜けも当然、建物の中央付近に配置されます。これで吹抜けの完成です。超簡単な吹抜けのつくり方ですね。
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③【その孔を伸ばすとさらに効果的です】
吹抜けのサイズは1間×1間半でもよいのですが、長方形の建物ならば長手方向に吹抜けを延ばすと、1階の隅から2階の隅までが吹抜けを介して一気に見渡せるようになるのです。「抜け」抜群によくなるのです。
【吹抜け階段を外周面につくるとしたら】
【中央のゾーン内で動かします】
吹抜け(階段)は、いつでも中央付近に配置されるとは限りません。ときには建物外周に面して設置したいシチュエーションもあると思います。そんなときは、まずゾーニングです。平面を3分割して、中央を吹抜けゾーン、それ以外を居室ゾーンとします。
その上で、吹抜けゾーンの範囲内で吹抜けの位置を動かします。このゾーンから外れてしまうとおかしな吹き抜けになるリスクが高まりますので、十分に確認の上、ご注意ください。
【ゾーニングの方法】
↑【正方形の建物(平面図)】
↑【長方形の建物(平面図)】
【おかしな吹き抜けのリスク】
吹抜けをつくってよい部屋は、原則として「①階段」「②リビング・ダイニング」「③玄関ホール」の3つです。個室、トイレ、洗面脱衣室などプライバシーが求められる部屋は、吹抜けには、まったく適しません。右図はお施主さんが描いた平面図プランから断面図を起こすと、ありがちですが、おかしな吹抜けとなってしまいます。