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【「洗面・脱衣・洗濯」空間を分けて考える[サニタリー4]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
ヒガンバナ 彼岸花
・今日をたのしむ
【賢治忌(けんじき)】
【秋の全国交通安全運動】
【ファッションショーの日】
【「洗面・脱衣・洗濯」空間を分けて考える[サニタリー4]】
前回は『サニタリー』編の第3回【光と風を感じるサニタリーは、バルコや庭と隣接させていみる![サニタリー3]https://heiwadai.jp/sanitary-3/? (青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)
今回はサニタリー編の第4回【「洗面・脱衣・洗濯」空間を分けて考える[サニタリー4]】をお伝えさせていただきます。
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【洗面と脱衣はセットが最適なのか考えてみる】
日本の一般的な住宅事情の中でよく見かける「洗面脱衣室」なるもの。浴室の前室としての役割で、服を脱ぐ「脱衣室」、顔を洗い身支度をする「洗面スペース」、これに多くのケースで「洗濯機」が必ずといっていいほど置かれます。
その設置率といったら、9割以上ではないかと思います。プロ野球やメジャーリーグでは当然のこと、草野球でもまずあり得ない設置率。“洗面脱衣洗濯室”と呼べば、サニタリーの正式な機能を表すことになるのでしょう。
ですが、ちょっとお待ちください。「洗面」「脱衣」「洗濯」、この3つを組み合わせることが、はたして良いのかどうかということです。
まずは「洗面」と「脱衣」が同じスペースになければならない理由があるでしょうか。1坪程度の狭いスペースでは、脱いだ服を置く場所さえ困ります。また、風呂に入る前に顔を洗う人は少ないと思うので、ほとんど関連はなさそうです。
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【「洗面」「脱衣」「洗濯」3つの組合せは最適なのでしょうか?】
この3つを切り離して考え、配置すべき場所をそれぞれ見直してみても良いかもしれません。
【洗面】
+
【脱衣】
+
【洗濯】
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そして次に「脱衣」と「洗濯」はいかがでしょうか。
この場合は脱いだ服をそのまま洗濯機に入れられて便利かもしれませんし、確かに便利そうです。
ですが、実際には裏返しになった服を表に直したり、色柄物の分別が必要だったり……etc.洗剤を入れてすぐにスイッチオンして、洗濯を始められるわけにはいきません。脱衣室に置かれる洗濯機は単に脱衣カゴの代りになってしまいがちです。
私の家では、洗濯機が洗濯カゴの代りにならないよう、脱衣を洗濯機に直接入れるのは厳禁というルールがあります。しかも洗濯カゴに入れるのも前日の夜に決められています。
ではなぜ、「洗面」「脱衣」「洗濯」がひとつのスペースに納められているのでしょう?その理由としては、「水廻(まわ)り」を近くに纏(まと)めることで得られる施工上のメリットや、それに伴う面積や予算面の問題が大きく関わっていそうです。
【家事効率向上にはキッチン近くに洗濯機配置!】
昔はともかく、現在では工事に不備がない限り給排水管からの水漏れという問題は、ほとんどなくなってきています。洗濯のスペースで水が飛び散ることも、あまりありませんので、洗濯機をキッチンに設置すれば、脱衣室空間にはゆとりが生まれることになります。
そのスペースに脱いだ衣類などを分類できるようなカゴを置いたり、着替えを仮置きできるカウンターなどを設置したりすれば、サニタリーとしての使い勝手が見違えるほど向上しますので、是非ご一考をお奨めいたします。