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【即席冷風ファンと保冷剤マフラー〈生活の知恵を使い倒す⑫】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大暑(たいしょ)次候 土潤いて溽し暑し (つちうるおうてむしあつし)」
土用干し(どようぼし)
夏の土用に晴天が続いたら、「土用干し」のチャンスです。衣類や蔵書に風を通し、陰干しをして、虫やカビによるダメージを防ぎます。
暑さが厳しく、太陽の光も強い今だからこそできるお手入れです。6月に漬け込んだ梅干しも、土用干しを経て完成します。
梅の実に日光を当て、殺菌することで保存性を高めるとともに、種から離れやすい、色鮮やかな梅干しに仕上げます。
・今日をたのしむ
【梅干しの日】
7(なんが)月30(さる)日の語呂合わせ。疲れを取るクエン酸を多く含み、その酸味が食欲を刺激してくれることから、古くから梅干しを食べると「難が去る」といわれてきました。
昔懐かしの「日の丸弁当」は、梅干のもつ殺菌・防腐作用を利用した先人の知恵なのです。
【土用の三ツ星】
夏の土用の夜明け前、東のそらから3つに並ぶ星々が姿をあらわします。
オリオン座の中央に位置する三連星です。和名では「三ツ星」や「三光」と呼んでいます。
よると朝の狭間に昇り、夜明けとともに見えなくなる土用の三つ星は今だけたのしめる天体ショーです。
【プロレス記念日】
日本のプロレス界を牽引した力道山が1953(昭和28)年の今日、日本初の業界団体となる「日本プロレス」を旗揚げしました。
プロレスはすぐに人気となり、当時の人々は街頭テレビでの中継に熱狂しました。
【即席冷風ファンと保冷剤マフラー〈生活の知恵を使い倒す⑫】
【生活の知恵を使い倒す編】今回は第12回目です。前回は【今さらですが、こたつや湯タンポを見直してみませんか?〈生活の知恵を使い倒す⑪でした。お読みになりたい方は前回タイトル(青字)にリンクを張っておきますので、タップしてお読み下さい。
【保冷剤マフラー】
ECOは小さなことの積み上げといいながら、こうしたブログを書いていると、小さな人間がより小さく思えてきます。ですが何といわれようと、地球を救うためには小さな男でも立ち上がらなければならないのです。(ちょっと大きく出すぎかもしれませんが…)
それで、この二つを実践してみました。保冷剤を入れるマフラーは商品化されているものもがあるようですが、タオルで代用することを考えました。
暖冷房はさまざまな段階で行いますが、家全体から部屋ごとに、さらに小さく個人だけの局所段冷房になると、消費エネルギーは徐々に小さくなります。身体で暖めると効果のある場所は腰や背筋と言われていますが、冷やす場所は、まさに神経や血管などが集約された急所である首筋が最も効果が高いことが明らかとなっています。
【即席冷風ファン】
また、気化熱を利用したミストファンの原理を得て、扇風機と濡れタオルで、即席の冷風ファンを考えました。机上の理論なので効果がどの程度あるかは分かりませんが、自分で考えたアイデアを洒落で愉しむのも、暑さ寒さを吹き飛ばすためには一興かと思います。実際には吹き飛ばすどころか余計暑く成ったり寒くなったりするのが落ちなのですけどね。
※毛細血管現象でタオルが濡れます。その濡れたタオルを扇風機の風で乾かす際、気化熱で熱が奪われ、温度が下がります。理論上はそうなのですが、実際にはこの装置をつくる際にやたら暑くなってしまい、扇風機を強にして風を浴びるのが関の山でした。
【お茶を淹(い)れる湯を沸かす】
ふつうは、お茶を淹れる際には、やかんに水を入れてコンロで湯を沸かします。ところがこの方法よりも、給湯器(湯沸し器)のお湯をやかんに入れてからコンロにかけて沸騰させたほうが省エネには有効なのです。もちろんヒートポンプ式の給湯器ならより効果があります。
湯沸し器の湯を飲んでも平気なの?という声が聞こえてくるのは当然予測していましたが、実際に専門家に聞いてみたところ飲んでも身体に悪いことは何もないということでした。
熱効率は湯沸し器のほうが勝ちでした。
やかんをガスコンロに掛けて、1Lの水をお湯にするのにおよそ315円掛かります。給湯器で沸かした場合は、1.58円です。2023年の現在ガス代や電気代が高騰していますが、割合で考えれば、およそ1/100なのは変わりません。
省エネの根拠は、やかんの場合、おおよそ40%しかエネルギーを湯に換えられませんが、湯沸し器は85%の効率で湯を沸かすことができます。よって湯沸し器の湯をやかんで沸騰させたほうが確実に省エネになるのです。ただし、なぜか水からやかんで沸かしたお湯で淹れた珈琲のほうが美味しく感じるのは如何なものでしょう??