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[身体尺(身体を使ったものさし)④-2「身体の幅と通路・道幅」[身体尺④‐2]】
本日も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
穀雨 末候 牡丹華さく(ぼたんはなさく)
五月雨(さつきあめ)と五月晴れ
旧暦5月を「さつき」の名前で呼び、「皐月」「早月」などの字をあててきました。
語源には諸説ありますが、田植えで早苗を植える「早苗(小)月(さねえづき)」が有力とされています。
旧暦5月は新暦では6月頃。そのため来月やってくる梅雨も、昔の人々は「五月雨」といっていました。
ほかにも五月雨を降らせる「五月雲(さつきぐも)」、どんよりと重く立ち込める雨の夜を意味する「五月闇(さつきやみ)」などの言葉を残しています。
「五月晴れ」も梅雨の晴れ間の意味でしたが、最近は新暦5月ならではの爽やかな晴天のことをいいます。
新暦になって言葉のもつ意味が変わったわけです。
・今日をたのしむ
【牡丹華さく】
春の七十二候の最後を飾るのは、【牡丹華さく】です。
「花の王」とたたえられる牡丹です。楚々とした春の花々から鮮やかで華麗な夏の花々へ。
季節のバトンを受け取ったかのように咲き誇り、初夏の陽気の中で、崩れるように散っていきます。その潔さも愛されている理由だと思います。
【メーデー】
働く人々が団結と連帯を示すためにデモや集会を行う一日です。
「労働者の祭典」とも呼ばれ、世界各国・日本各地でも、デモや集会が行われます。2020年の今年は行われるのでしょうか??おそらく無理でしょうね。
【クールビズ】
地球温暖化や電力不足を解消するため、2005(平成17)年からはじまった「クールビズ」は、夏場のノーネクタイ・ノージャケットを推奨しています。
当初の実施期間は6月1日~9月30日まででしたが、近年は前倒し傾向。軽やかなファッションに身を包み、ビジネスも軽やかに行きたいところですよね。
[身体尺(身体を使ったものさし)④-2「身体の幅と通路・道幅」[身体尺④‐2]】
今回は「[身体尺(身体を使ったものさし)④-2「身体の幅と通路・道幅」[身体尺④‐2]お伝えしたいと思います。前回は[身体尺(身体を使ったものさし)④「脚と身体」[身体尺④]
でした。(お読みになりたい方は前回タイトル(青字)にリンクを張っておきますので、タップしてお読み下さい。)
【身体の幅と通路・道幅】
【1人で歩く】三尺幅
1人が身体を斜めにして通る
【2人ですれ違う】 四尺五寸幅
【2人で肩を触れずにすれ違う】 六尺幅
そのまま、すれ違うことが可能
【人が歩く生活道路の幅】
通路や道の歩行は「一人で歩く」「二人がすれ違う」「人とモノがすれ違う」など、そこを通る性質で道幅が異なってきます。たとえば、一人で歩行する場合、男性の一般的な肩幅で考えても一尺三寸(40cm)程度です。
なので、両手の動作をプラスしても通路の有効幅は二尺か~二尺五寸あれば余裕をもって歩行ができます。これらの寸法の倍数を基準として道幅はつくられてきました。江戸時代の生活道路の幅は、一間から一間半であったことから、人が歩いて通る尺度を基準につくられているのです。
街を歩いていてほどよいスケール感の路地を見つけることがあります。それは人間の身体スケールからできているのです。一方現代では、車両が通れる幅に合わせて建築基準法上の道路幅員は原則4メートル以上とされており、車の尺度が基準になっています。
自動車で走っていると3m弱の路地が多くあり、なぜこのような狭い道をつくってしまったのだろうと思うことがありますが、これは人が通行するための名残りだということになります。