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「住みながらのリフォーム」は損のほうが多い(400万円でどこまで可能か④)

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

雨水(うすい)次候 【霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)】

菜種御供(なたねごく)・梅花祭(ばいかさい)

神様に菜の花をささげ、慰めるならわしがあります。

天神様(菅原道真)を祀(まつ)る亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ)(東京都)で行う、「菜種御供」です。

学問の神さまとしても知られる菅原道真は、政敵の謀略によって太宰府(福岡県太宰府市)へと流されました。

失意のまま道真が亡くなったのは、903(延喜3)年。2年後に建てられた祠廟(しびょう)が、太宰府天満宮の始まりとされています。

一方、亀戸天神社は1646(正保3)年に、太宰府天満宮の神官によって創建されました。

今日、2月25日は、菅原道真の忌日(きにち)。亀戸天神社では、「なだめ」に通じる菜種(菜の花)を供え、遺徳を偲(しの)びます。

太宰府天満宮では、菅原道真が好んだ梅の花をささげる「梅花祭(ばいかさい)」が。こちらも花で神さまを慰める、風情あふれる神事です。

・今日をたのしむ
【北野天満宮梅花祭】

「北野菜種御供(きたのなたねごく)」の別名【北野天満宮梅花祭】なんです。

947(天暦元)年に創建された北野天満宮(京都府)でも、菅原道真を慰める梅花祭を行います。

菜の花を冠に挿した神職が、梅の枝を添えた神饌(しんせん)をささげます。古くは菜の花もささげたため、別名「北野菜種御供(きたのなたねごく)」。

「住みながらのリフォーム」は損のほうが多い】(400万円でどこまで可能か④)

【リフォームを安くあげるコツは纏(まと)めること】(400万円でどこまで可能か③)

前回ブログ→ 【リフォームを安くあげるコツは纏(まと)めること】(400万円でどこまで可能か③)
https://heiwadai.jp/setuyakukouji/

のお話をお伝えしました。(青字のタイトルタップするだけで前回記事に飛びます。なので、よかったらお読みください。

今回は【「住みながらのリフォーム」は損のほうが多い】(400万円でどこまで可能か④)という内容でお伝えしたいと思います。

【「住みながらリフォーム」は損】

自宅をリフォームする場合は、住みながら工事をするほうが得なのか、それとも住まいをまるごと明け渡してしまったほうが得なのか…リフォームを考えている多くの方が迷うところです。

解答は、「仮住まいを借りるなどして、工事に特化してもらうほうが絶対に得」だといえます。家にいながらリフォームしたら、100万円も200万円もしくはそれ以上、損してしまいます。

そう言うと「そんなの変じゃない。だって、家を出るとすれば引っ越しもしなくちゃならないし、仮住まいの部屋も借りなければならないし…その分、リフォーム工事以外の出費が嵩(かさ)むじゃないですか」とよく反論されます。

では、「住みながらリフォーム」がなぜ損なのかご説明させていただきます。おおまかに理由は三つほどあります。

まず第一に、工事期間が「住みながらリフォーム」の方が全然長くなることです。なにしろ工事現場に家族が住んでいるわけですから、空き家の改造やリノベーション、ましてや新築のようなわけにはいきません。

住んでいる人たちの生活時間や習慣を無視するわけにはいきませんし、最低限でも生活に必要な家具などもキズをつけてもいけない。騒音やゴミ、埃(ほこり)、さらには人の出入りや夜間の安全にも気を遣わなければなりません。

その他にもそれぞれのお宅で「住みながらリフォーム」にはデメリットがたくさんあります。人が住んでいない状態の現場と比較して、下手をすると二倍以上の時間が掛かってしまいます。時間が掛かれば当然ながら人件費も嵩んできてしまいます。

第二に、養生の費用が掛かります。「養生」とは、そこに住む人たちができるだけ普段と変わらずに暮らせるようにするための手当てのことになります。たとえば屋根や壁、床を取り払ったところに覆いを掛けたりして雨風を凌(しの)げるようにしたり、防音壁などをつけたりとか……です。

そのための費用が、案外バカにならないのです。リフォームの場合は、工事全体の三分の一以上を占めることもあります。

第三も仮設の費用となります。キッチンやバス、トイレなど、日常生活に必要な設備を仮設する費用が掛かってしまいます。キッチンや浴室をリフォームしようと思えばやはり一週間か二週間は掛かってしまいます。

引っ越しその間、食事も入浴もしないで過ごすわけにはいきませんので、庭やベランダに仮設の浴室などをおかなければならないこともあります。「切り回し工事」と言って、家の中で諸設備や配管を一時的に移動しなければならないこともあります。

では、「住みながらリフォーム工事」をするとどれだけ余分な費用が掛かるかを知るために、家を空けて工事をする場合と比べてみたいと思います。

まずは、家を明け渡す場合ですが、最低限必要なものだけを残して、家具や荷物をトランクルームに預けてしまいます。トランクルームなどの費用は広さによりますが、だいたい一月当たり四~五万円程度だと思いわれます。

あとは自分たちの身体だけです。ちょっと長期旅行を兼ねて出掛けるようなものです。一~二週間の工事であれば、ほんとうに旅行に行ってしまう方法もあり、実際そのようにされるお施主さんも今までいらっしゃいました。

トランクルームかく言う、私自身の身内が自宅のリビング・ダイニング・キッチンと玄関ホールに床暖房を入れたときには、家族を引き連れて五泊六日の旅行に行ってもらったものです。もう少し長いときには、ウィークリー・マンションを借りたこともあります。

最近では、建て替えやリフォーム中の人のための仮住まい専用のアパートなどもあります。いずれにしても短期なのですから、敷金や礼金の掛からない工夫はするべきだと思います。家賃は、家族五人で多めに見ても月に20~30万というところだと思います。

知人の家の空いている部屋に荷物だけ置かせてもらったり、安い賃貸アパートを短期間借りることができれば、もっと安くて済むかもしれません。

引っ越し費用は、往復二回分で合計50~70万円くらいだと思います。結局、一か月の工事であれば、うまくすれば、すべて込み込みでも70万~100万は掛からないと思います。

ところが、同じ工事を「住みながら」でやろうとするとどうなるか。まず工期が一か月ではすみません。空き家状態で一か月の工事であれば、倍の二か月近くかそれ以上掛かってしまいます。

それだけでも経費と人件費が最低でも70万~80万円増額します。養生にも、やはり同じくらい。水廻りの切り回しは、もっとずっと大変で、下手をすれば70万円以上掛かってしまいます。

合計で200万~240万円。上手く引っ越せば70万~100万円で済むのですから、時間も経費も倍以上掛かる計算となってしまうのです。

リフォーム工事の姿さらに、毎日家で過ごすことの多い主婦にとって、ひょっとしたら金銭以上に深刻な問題かもしれないのが、工事期間の延長です。

住宅の工事は何でも大変ではあるのですが、ことに「住みながらリフォーム」は思っている以上に我慢と忍耐の連続です。生活の場は狭められ、日常の生活ペースが乱されます。騒音もあるし、汚れるし、人の出入りも頻繁で、神経質な人には、職人さんたちとの付き合いや近所への気遣いだって少なからず大変なことです。

たった一か月の仮住まいを我慢すればいいのか、それとも倍の二~三か月間、ごった返した工事現場で不便な生活に耐えるのか。朝、起きたら鼻の穴が埃(ほこり)で真っ白などという暮らしが、数か月も続くことを想像してみて下さい。

住みながらリフォームその上さらに、用心が悪いという問題だってあります。工事現場には様々な人が出入りするため、不審な人物がウロウロしていたとしても、なかなか気が付きません。工事の内容によっては二階の窓まで足場を組まざるを得ないこともありますが、この足場を使って、夜間、泥棒に入られたという話も少なからずあります。

また「住みながらリフォーム」と違って家を明け渡す場合には、引っ越し効果というオマケまで付いてきます。いったん家の中のモノをすべて整理して運び出すことで、家の中の不用品を半分以上処分することも十分可能になります。

これだけでも収納の問題はほぼ解決したといってもいいくらいの効果も期待できるのです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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