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【「収納の仕組みが分かる7つの法則」】[第七法則]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

春分 初侯 雀始めて巣くう(すずめはじめてすくう)

連子鯛の日(れんこだいのひ)

今日は、連子鯛の日(れんこだいのひ)だったそうです。

海に身を投げた女性たちが化身したという、悲しくも美しい逸話をもつ魚がいます。

日本海西部や東シナ海に多く生息する黄鯛(きだい)、別名「連子鯛(れんこだい)です。

「連子」とは「かわいい」を意味する「ベンコ」が訛ったとも、次々と連なって獲れる様子をあらわしているともいわれています。

1185(元暦2)年3月24日、壇ノ浦の戦いで平家は滅亡しました。

戦いの舞台になった山口県には、そのとき、幼い安徳(あんとく)天皇とともに入水した女官たちが数多くいたそうです。

その女官たちが連子鯛となった、という伝説があります。

連子鯛は加熱しても、身はふっくらやわらかなのです。塩焼きや煮つけがオススメで、真鯛よりお手ごろな価格も魅力です。

・今日をたのしむ
【連子鯛の日】

1185(元暦2)年の今日、壇ノ浦の戦いで入水した貴族の女性たちが連子鯛になったという伝説にちなんで制定されました。

キラキラと輝く、黄みがかった桜色の鱗(うろこ)は平安女官さながらの美しさ。ほかの鯛と同様、これから旬を迎えます。

【彼岸明け】

7日間にわたる春の彼岸の最後の日。彼岸の間はこの世とあの世が通じやすいといわれています。ご先祖様への感謝と祈りを込めて仏壇の掃除やお墓参りを済ませましょう。

【檸檬忌】

今日は、短編小説『檸檬』で知られる大正時代の小説家・梶井基次郎(かじいもとじろう)の命日だったんです。

檸檬の果実は、正体不明の憂鬱にとらわれながら京都の街をさすらう主人公によって爆弾に見立てられるというお話です。

 

【「収納の仕組みが分かる7つの法則」】[第七法則]

 

前回【「収納の仕組みが分かる7つの法則」】の[第六法則] ←の青字をタップすると「第六法則」に飛びます) のお話をさせていただきました。

今回はその七回目第七の法則であり、たった全七回の最終回のお話です。

第7の法則

リフォームで絆を深める

収納リフォームを通して気持ちいい空間をつくっていくうえで、もうひとつ重要なテーマがあります。

それは家族の絆やいたわりの気持ちといった、家族の関係です。

●主婦の仕事の大半は情報処理

まずは、家族の「仕事」という面で考えてみましょう。

かつて家族が一緒に仕事をしていた時代がありました。農家や、商店、町工場などがそうです。その時代はみんなが一緒に仕事をすることによって、繋(つな)がっていたわけです。

その後、お父さんが家の外へ稼ぎに出るようになり、お母さんが家を守るという図式になってきました。

現在ではお母さんも家の外へ働きに出るようになり、子供もアルバイトというように、家は外で働く家族の休息の場へと変化してきました。

もうひとつは「食」というものがあって、その周囲に団欒がありました。

これも今は家の中に団欒がなくて、むしろファミリーレストランとか、ファミリーカーの中とか、家の外にあるわけです。

仕事、食、これがいわば家の外に流失したわけです。

それから子育ても、学校、塾、お稽古事、スポーツクラブと、全部家の外にあります。

介護についても介護保険の導入で外注化が進んでいます。

その後に、家の中に何が残ったかというと知的な作業、つまり情報処理だと思います。

学校や町内会のお知らせの処理、車の車検や税金の手続き、ローンや貯蓄の判断など、無数にあるわけですね。

ところが主婦にこれらの情報処理と決断がすべて押し付けられています。このことをお父さんに「いろいろと大変なのよ」と愚痴るわけですが、「そんなことはお前に任せるからうまくやってくれ。俺は疲れているんだ」となるわけです。こんなすれ違いが積み重なり、ストレスになっていきます。

でも、このような情報処理は、実は夫婦で共有されなければ、ならないと思います。

住まいという空間が、かつては作業空間だったものが団欒(だんらん)の場になり、現在では知的作業の場に変化しているのに、家族の意識がまだ対応できていないのが現実です。

●家族を「する」時代

このように、家族関係が大きく変化しているのに、家という器そのものを作り替えることにまだ意識が追いついていない、とそんな気がします。

さまざまな情報処理をスムーズにこなすためには、情報を共有して交換する。

すなわち家族の対話が必要です。これがないと、家の中に空虚感が満ちるわけですね。

これまでは家族関係について深く意識しなくてよかったわけですが、今はそうではありません。意識して家族を「する」時代ではないでしょうか。

家族の再生はいまの日本で、もしかすると一番大きな問題かもしれないと思っています。

そういった意味で、家という器から家族の再生を試みるにあたって、家をリフォームするとか建て替えしようとする時がものすごく大事な時期だと思います。

家づくりというのはプロセスですから、ふだん、なかなか口もきかない娘さんに、お父さんが「おまえ、どんな部屋がほしいんだ」と聞けるわけです。

ときには、とんでもない要望が出てくるかもしれません。

防音付きの部屋がいいとか、グランドピアノを置いてほしいとか。

すると「いや、お父さんの給料はこんなもんだよ」ということが言えます。そこで初めて、対話が生まれますね。

テーマがないと、「なにか話そうよ」といったってなかなか話せません。

その点、家に関してはやっぱりいろいろな話が出てくると思います。

部屋を語る、あるいは住まいを語るというのは、結局暮らしを語ることになります。

「おまえは、なんでそういう部屋がほしいのか」「こういうことがしたいから」「何でしたいのか」という話になるわけです。

子どもが自分の将来の希望を話し始めるかもしれません。

 

このように、家づくり(リフォーム)というプロセスは、家族関係を再構築していく絶好の機会ではないかといつも考えています。それらのことを踏まえて是非リフォーム(リノベーション)を利用してみてはいかがでしょう?!

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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