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【快適なトイレ造りのポイント[トイレ①]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
霜降 初候 霜始めて降る
お出汁(おだし)
カツオ節、昆布、煮干し、焼きアゴ、干し椎茸などを煮出してできるお出汁は、和食の基本です。
乾燥した材料から引き出される凝縮した旨味と栄養のおかげで、さまざまな料理が生まれました。
海外に滞在することの多い知人が「日本に帰ってきたな」としみじみ実感するのは、お出汁の効いた料理を食べたときなのだそうです。
お出汁の香りと味は、疲れた心身を癒してくれるのでしょう。成田空港をはじめ、日本の国際空港にはお出汁を味わえる飲食店やお土産店があり、さらには缶入りのお出汁も販売しています。
【お出汁の日】
お出汁素材の代表格であるカツオ節の「薫乾カビ付け製法」を考案した江戸時代の漁民・角屋甚太郎の誕生日が由来。カツオ節の原型は奈良時代の文献にも登場します。
【群馬県民の日】
1871(明治4)年の今日。はじめて「群馬県」の名称が使用されました。
【快適なトイレ造りのポイント[トイレ①]】
トイレの進化は特にめざましく、近年は〈狭くて暗い〉から〈広くて明るいへ〉変化しています。家中で最も利用頻度が高い場所なので、明るさや消臭対策はきっちりしておきたい空間です。
〈快適なトイレづくりの注意点〉
前回までは、収納シリーズでしたが、今回からはトイレシリーズになります。
①省スペース型の便器はトイレ内を広くしたり、それで余ったスペース分を収納としたり、あるいはサニタリーと一体化させるなどリフォームプランを豊かにします。
②いっそのこと思い切ってひとつの部屋と捉え、日当たり良好の場所に配置したり、ホテルのような仕様にしたりすると、ゆったりと気持ちの良い空間に変わります。
③トイレ内に洗面台を設置して、化粧室とすることも可能となります。
④トイレは、食事中にその存在があまり気にならない場所に配置する。来客にも考慮し、遮音性能を高めたい空間であり場所です。
⑤玄関の近くにトイレを配置する場合は、来客時に玄関からトイレ内特に便器が見えないようにするためトイレのドアは最低限、外開きにすることをお奨めします。
【advice】
【掃除のことを考えると、床材や壁材には抗菌作用があるものが望ましい。また、トイレの位置は階段下など余った場所にされがちですが、最低限、食事をする場所から見えないようにするなどの配慮が必要だと思います。】
① 突然、トイレ内で具合が悪くなってしまったとき、ドアの外から救助するためにもドアは必ず外開きが原則です。十分な広さと奥行きがあれば、もちろん原則解除です。
②便器は温水洗浄便器から節水タイプ、タンクレスタイプなどが開発され現在では当たり前のようになっています。リフォームするならまずは便器選びから。というほど、便器選びは重要。という傾向があります。
③ トイレは、リビング・ダイニングから離して配置するのが原則です。換気・最高面から窓はできるだけ設置する方向で計画することをお奨めします。
【リフォームは最新便器から考えてみる】
[掃除の神様は、トイレにほんとうにいるのでしょうか?]
男性諸君!1度くらいはお酒に酔って便器の的を外してビッチョリと床を濡らしてしまった苦い経験はありませんか?
そんなトイレを誰が掃除するのでしょう。
プランニングをしている段階で奥さまから、よくトイレにしょうべんきをつけたいとの要望を聞きます。そのくらいトイレの掃除は大変なものなのです。
以前は田舎に行くと、必ずと言っていいほど、小便器と大便器は分かれて設置されていました。昔の人のほうがトイレの掃除の大変さを知っていたのかもしれません。
ちょっと前に流行った歌で、トイレにはきれいな女神さまがいるからきれいにしていると幸運が巡ってくる。だからキレイにしないとダメなんですよ♪
なんて歌が流行(はや)るのも分かります。便器は形が複雑で、便座・蓋(ふた)・便器内部など洗いにくいし、男子は立って用を足すので床は汚れやすい。
ならばユニットバスのように、床や壁を防水仕様にして水洗いできるくらいのものが望ましいのでは?ということで1時期、排水目皿付きのタイル張りの床、壁が流行った時代もありました。
ただそれも、共同トイレのような寒々しさもあり、ほとんど現在の家ではなくなりました。今も残っているトイレに入ると洋モノのオカルト映画に出てきそうな雰囲気抜群で、肝試しには大いに使えるくらいかもしれません。
しかし、それ以外にもトイレを水洗いされては困る原因が、実は便器にありました。それは…
今回はここらへんにして、次回[トイレ②]で続きのお話をさせて頂きたいと思います。