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【和の住まいをフレキシブルに生かす】(間違いだらけのリフォーム⑨)

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

立冬 末候 金盞香し(きんせんこうばし)令和元年

乾物は先人たちの知恵の結晶

太陽や風、火の力を借りて食品の水分を飛ばし保存性を高めた乾物は、先人が生み出した知恵の結晶ですね。

風味と旨味がギュッと凝縮し、香りと味が強く美味しくなります。海藻や魚介類、野菜にキノコ、豆にフルーツと古(いにしえ)の日本人はさまざまな食材を乾物にしてきました。

一年中手に入るため、旬や仕込み時期を意識する機会は、あまりありませんが、今は切り干し大根の仕込みや海苔の摘み取りが最盛期です。

また、皮をむいた干し柿を細紐でつないで吊るす「柿簾(かきすだれ)」も晩秋から初冬にかけての風物詩に違いありません。

寒風と日光のおかげで甘い干し柿ができあがります。

【いいかんぶつの日】

日本の伝統的な食文化である「かんぶつ(乾物・干物)」を味わい、たのしむ日です。

日付は「干」の字が「十・一」、「乾」の字が「十・日・十・乞」に分解でき、「十一月二十日にかんぶつを乞う」と読めることからこの日になりました。

【山梨県民の日】

1871(明治4)年の今日「甲府県」を「山梨県」へと改称したことに由来します。

【世界こどもの日】1954(昭和29)年に国連が制定した国際デー。

1959(昭和34)年の今日には「児童権利宣言」を、1989(平成元)年の今日には「子どもの権利条約」を採択し、世界中の子どもたちの人権を守るための国際的なアクションが重ねられてきました。

【胡子(えびす)大祭】

毎年11月18日~20日に斎行する胡子神社(広島県)の例祭。福をかき込む「こまざらえ(熊手)」を手に多くの人が参拝します。

神社周辺のアーケード街で開催するイベント「えべっさん」では、
夜神楽(よかぐら)や太鼓共演などを奉納し、こちらも多くの人で賑わうそうです。

【和の住まいをフレキシブルに生かす】(間違いだらけのリフォーム⑨)

 

前回ブログ→ 【インフォームドコンセントはリフォームにも必要!】(間違いだらけのリフォーム⑨) https://heiwadai.jp/informedconsent/ のお話をお伝えしました。(青字のタイトルタップするだけで前回記事に飛びます。なので、よかったらお読みください。

今回は【和の住まいをフレキシブルに生かす】(間違いだらけのリフォーム⑨)というタイトルの内容でお伝えしたいと思います。

【和の住まいをフレキシブルに生かす!】

「洋風」とか「和風」……。いったいいつから、そう言われ始めたのか知りません。とにかく、巷(ちまた)にあふれる「洋風」と「和風」。または洋風居酒屋、和風レストラン、和風ドレッシング……。

和食何やら「食」関係に多いようですが、「住」の分野でもよく言われます。「和風の住まい」「洋風の間取り」、なかには「洋風の和室」なんていうのもありますが、今では畳だけ敷かれた洋風の「和室?」のほうが多いくらいかもしれません。

ですが、どうしても私には違和感が拭(ぬぐ)えないのです。そもそも私たち日本人の生活に「洋風」などというものがありえるのでしょうか。どんなに西洋化され、近代化されても、私たち日本人の思考は、依然として「和」なのだと思っています。

「洋風二世」「洋風Ⅲ世」のように見える若者たちですら、本音の思考はやはり「和」なのではないでしょうか。そんな気がしています。それは私たちの「風土」であり、「郷土」であり、「国土」なのです。そして、この「土壌」は、簡単に取り換えることができるものではありません。

私たちの町づくりや家づくりも徹底して「土」と結びついてきました。その証拠に、私たちは欧米化した現代でも家の中で靴を履くことは、しません。どれほど西洋化が進もうと、家の中では靴を脱ぎ、裸足(はだし)で歩くのが普通というか、当たり前です。

風呂(ふろ)に入れば、肩までどっぷり湯に浸からなくては満足できません。そして、いくらきれいなフローリング張りのリビングルームをつくっても、洒落(しゃれ)たソファを置いても、床で車座になって友と語らう楽しさも捨てがたい……。

私たちは今後も、そうした座敷の暮らしから抜け出ることは、できないはずです。考えてみれば「食」に至(いた)っても同じことがいえます。朝はさすがにパン食が増えたとはいえ、やはりコメのない生活は、何か寂しくて想像すらできないくらいです。

家庭料理の基本は当然のごとく「和」であり、あまりに当然すぎて、いちいち和食だなどと意識しないで当たり前のように食べているのではないでしょうか。欧米でも、もっとも健康に気を遣う「エグゼクティブ」層では、かなり「和食」に移行しているようです。

ところで、私たちにとって「和食」といえばご飯に味噌汁が定番メニューではないでしょうか。「和服」といえば、着物のことでした。ですが、ご飯がなくても、味噌汁がなくても「和」を味わうことは、可能なのです。

着物を着て、帯を結ばなくても「和」の装いは可能なのです。住まいはどうでしょう。「和」の住まいには、畳のある座敷が不可欠なのでしょうか。それこそ、そんなことはありません。「和」とは、生活のスタイルなのです。畳でもなければ、ましてや床の間でもありません。

【和住】

和住どんな洋風の家でも、空間をいつでも開放できること、そして空間を如何様(いかよう)にも融通(ゆうずう)できること。空間をフレキシブルに扱い、多目的に使える、ゆとりのある部屋こそ「和」の様式なのではないでしょうか。

和風とも和式とも違う、敢えて名付けるとすれば「和住(わずみ)」というところでしょうか。「洋」に走り過ぎて行き詰った家を再生するには、「和」を見直すのが、もっとも近道だと思っています。

「和住」の考え方は行き詰ることが皆無だと思っています。フレキシブルで、無理な部分が一切存在しないからなのです。自分の暮らし方に合わせて、いかようにも住みこなすことが可能なのです。

伝統建築不思議なもので、リフォームというものは、要望が、シンプルというか単純明快で分かりやすいほど上手く流れていきます。そして、人生観や生活感が単純明快な人ほど、要望のほうもシンプル極まりないと、いっていいと思っています。

単純明快だからこそ、洗練されたモダンな「和住」を実現することができるのです。また一方で反対に、あれもこれもと複雑怪奇に欲張ると空間も設備もごった返しの状態になってしまい、費用も割高になってしまいます。その割には使い勝手もけっして使い易いとはほど遠いものになってしまいがちなのです。

あなたがこれから住まいのリフォームを考えるのであれば、キーワードはずばり単純明快な「和住」がお奨めです。ご自分の暮らしにマッチした自由奔放でフレキシブルな家づくりをされることをお奨めいたします。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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